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de Havilland DH.103 Sea Hornet
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by 安土潤吉
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木製の機体にアルミ板と木シートを張った1/32スケールのソリッドモデルです。
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モスキートのプラモデルを木目塗装と銀塗装した作品をネットで見て触発され、より実機に近くアルミと木で仕上げることを思い立ちました。(なお実機では木部分は塗装と帆布張りが施されていて見えません。模型はあくまでフィクションです)
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実機は、DH.89モスキートの後継機として開発された長距離単座戦闘機です。1945年春に量産型がロールアウトしていますが、実戦に参加する前に終戦となりました。
機体は複合構造で、胴体はモスキートと同じく木製ですが、主翼などは半分以上が金属製になっています。動翼もごく初期の機体を除き帆布張りではなく金属製です。
エンジンはマーリン系列ですが2000馬力以上にパワーアップされ、トルクによる偏向対策として左右のエンジンが逆回転となっています。
なお製作したのは海軍型のSea Hornetです。
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機体は朴の板材を張り合わせたものから削り出して製作しました。
仕上げに張ったアルミ板は0.3mm厚で、曲がりの大きい部分は焼きなましたものを使用しています。木部分は突板(薄いシート状の木)の約0.3mm厚のものを張っています。突板の材種は木目が細かく癖のないスプルスとしましたが、色の調整のため仕上げに薄く希釈したクリアオレンジを吹いています。木の張り方向などは実機にならっており、後部胴体は細長い板の斜め張りです。
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タイヤはゴムのブロックから削り出しました。またキャノピーはアクリル板のヒートプレスとして、なるべく実機と同様な材料を使用しました。ただ、プロペラはアルミから削り出すのが非常に大変だったため、人口木材から削り出して作りました。
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非常にスマートな機体ですが、パネルラインやリベットが少なくバルジやインテイクなどの張り出しもほとんどないため、木目がなかったら1/32スケールでは少し単調な模型になっていたかもしれません。なお今年の静岡ホビーショーの作品展(全国ソリッドモデル連合会のブース)に出す予定ですので、ご覧いただければ幸いです。
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