デンマークは、ユトランド半島とコペンハーゲンのあるシェラン島及びバルト海に点在する周辺の島々からなる本土の他に、北大西洋上のフェロー諸島と北米の鬼門に位置するグリーンランド島の自治領から構成されています。
本土~フェロー諸島~アイスランド(旧デンマーク自治領)~グリーンランドと海を挟んで結んだラインは、ナチス・ドイツやソ連邦が大西洋に進出する時に必ず超えねばならない関門でした。そのためNATO加盟国のデンマークは、ラインを行き来して自治領海域の警備を行うために、砕氷能力を有する艦艇を派遣しています。
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その一隻のセティス級哨戒艦を偶然アイスランドで撮影したことがありましたので、ご紹介します。
なおコペンハーゲン市内の海軍博物館でコッベン級潜水艦を拝観しましたので、合わせてご紹介します。デンマーク海軍は潜水艦の配備を2006年に全廃しましたが、これはソ連解体(1991年)により、NATOの対象が通常戦力ワルシャワ条約機構軍から、テロ組織に移った故かと。しかしロシアが往年の力を回復しつつある現在、デンマークは、そしてNATOはどのように対応するのか、興味が尽きません。
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