キットの塗装指定は、上面濃緑色で下面がオレンジ。オレンジはイヤなので、灰色にした。あとは特になし。垂直尾翼になにもなくて寂しいので、零戦21型のキットで余ったデカールを貼っておいた。後述のように「ヨ・・・」が良さそうなのだが、まあOK。
脚を組んで立ててみたら、ちょっと前の錘が足りない。そこで前脚庫にナットを1個、入れた。覗き込まないかぎり見えないので、これでOK。
景雲の色だが、『航空ファン』1956年5月号の投書欄に、以下のような内容が掲載してある。読みやすくして紹介すると、「なお(垂直尾翼の番号は)、紫電改、天雷、連山、橘花は「ヨ-(番号)」であったと思う。
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終戦時、試作機色(橙色)は景雲のみで、他は全部緑色であった。…垂直尾翼番号は黄色であり、末尾番号が機首カウリング、脚カバー、一式陸攻は前方銃座横に描かれてあった。…彩雲、流星等はエンジンカウリングが黒塗りで、プロペラは茶色が一般である。プロペラの端を黄色く、裏側を黒く塗ったものもあった。」とある。上記では、景雲はオレンジ色とあるが、キット指定でオレンジ色は下面のみ。全面オレンジにあとから上側面へ濃緑色を塗ったということか。景雲ではなさそうだが、裏面が黒いプロペラの飛行機もあったことがわかる。プロペラは支給される部品だから色は統一なのかと思えば、こういう証言もある。現場では、いろいろなことが起こっているのだ。 |