Home  > E2-C ホークアイ 第601飛行隊 (ハセガワ 1/72)> 飛行機プラモデル製作>2019年6月号

特集 航空自衛隊

 E2-C ホークアイ 航空自衛隊 警戒航空隊 
第601飛行隊 三沢基地(ハセガワ 1/72)

 by 寿



 自衛隊は陸海空三つの部門がある訳なんですけど、正直ワタクシ寿めは自衛隊機全般が苦手なんですわ。何でかっていうとどの装備もやたらとキレイで塗り甲斐がないというかウェザリングしにくいというか塗りのメリハリが付け辛いというか、まぁそんなしょうもない理由からです。
空自は言うに及ばず海自もそうだし一等汚れる筈の陸自ですら諸外国の装備に比べると実に小綺麗。日本人特有のきれい好きが遺憾なく発揮されていて数十年間使い込まれた装備ですら「まるで新品」みたいな有様であります。



 まぁ汚れていない方がオイル漏れやらエンジン不調時の煤の灼け付き具合とかが発見し易くて、機体保全の観点からも意義在る事ではあるんですがモデラーとしては実にあっさりし過ぎて何とも面白味に欠ける。ロールアウトしたばかりの機体を作るのならいざ知らず使い込まれた機体を演出したい当方からすると実に手強い相手で、適度なヤレ具合を如何にして表現したモノかと頭を捻る有様なのであります。まぁやり甲斐があると言えばあるんですけどぉ~腕の見せ所と言われればそうなんですけどぉ~ 
 なんちゅうかさあ、もちょっと掃除の手を抜いても良いんとちゃう?整備の手を抜くのは論外だけど外面を此所までピカピカにする必要あるのかしら。欧州に派遣されてるラプターとか最新最強の機体にも拘わらずめちゃくちゃ汚れてるよ?スーパーホーネットにしても「ホントにこんだけ汚れててリタッチだらけで問題ないのかしらん」と心配になっちゃうくらいの小汚さだし。



 掃除の手間をそこそこにしておいてその分整備の時間に割り振った方が効率的なのデワ?ピカピカにするのはお披露目の時くらいでオッケーなんじゃないですか。日常が普段着では駄目なんでありましょうか。家に帰ってもスーツにネクタイ絞めとかないとアカンのでしょうかね。潔癖症は本人も周囲も不幸になるだけだと思うんですけど。
 そんな訳で寿的にはキチャナイ機体は実に美味しい素材、作ってみたくなる塗ってみたくなる機体だったりするのであります。自衛隊の装備品にはそそるモノも少なくないけど「うーん」と唸ってちょびっと二の足を踏んじゃう存在なのであります。



 まぁキレイな機体が悪い訳じゃないしコレクション性を考えれば新品同様の機体に人気が集まるのも分かりますし、デロデロに汚れてカッチョイイものよりキレイでカッチョイイものの方が一般受けも良いでしょうし、どちらを選ぶかはもう趣味の問題ですよねぇ。

 しかし誤解を恐れずに言えばワタクシ寿めはこう提言したい。機体掃除はホドホドで良いと。機体洗浄にかける手間も水資源の乱用も莫迦には出来ないと。国民の税金と隊員達の手間暇をもっと実のある部分に投入すべきだと。そうしてキチャナイ自衛隊機を実現・・・・もとい!より効率的経済的な組織運用を実現すべきだと。礼服で機体整備をするスカタンが居りますか、いや居ねえ!普段は普段着で充分なんでありますですよ。



 普段着偉い。普段着カッチョイイ。普段着経済的。普段着的な自衛隊でホドホド万歳!なのであります。まぁ色々書きましたが「また寿が阿呆なこと言ってるナ」と軽く流しちゃってください。 運用する側にしてみれば乗っている機体がぴかぴかなのはきっと誇らしいことでありましょうから。



製作の詳細

(写真1)作りかけでずーっと放置プレイかましてたホークアイ。実はこの状態で3年ほど部屋の隅で熟成されておりました。いやひょっとするともっとだったかも。でもお酒なんかと違ってプラモの出来が良くなるなんて事は一切ないってのがちょびっと悲しい。ここまでやっといて何でほったらかしにしたのか今となっては謎だけど、モチベーションてのは一旦途切れると復活させるのが一苦労なんすよ。

(写真2) ひっくり返したらマスキングテープまで貼ってあった。少なくとも当時のわたしはエアブラシオンリーで仕上げるつもりだったみたい。まぁキレイキレイ仕様でいくのならそれがベストかなぁ。


(写真3) リタッチも含めて上面を軽く上吹き。さっきの写真とぜんぜん変わってないように見えるのはもちろん気のせいだ。ホントだよ?

(写真4) 細部をちまちま塗った後にスミ入れを敢行。プラモの汚さには計算された汚さと無造作な汚さがあるけれど、この状態は明らかに後者だね。間違ってもこれをウェザリングなどとは口が裂けても言えない。


(写真5) スミ入れを拭き取ってデカール貼ってトップコートを吹いたら出来上がり。キレイキレイ仕様は悩むことも多いけど丹念に作ってれば何とかなっちゃう。やっぱ「丁寧さに勝るテクニック無し」でありますね。

(写真6) アップになるといろいろアラが見えるにゃ~。でもプロペラブレードはこの手のヒコーキの顔なんで上手く出来上がれば取り敢えずは一安心。


(写真7) このアングルから見ると特異なヒコーキってのが分かるよね。細長い主翼にデッカイレドーム。そして格納庫に収める為に背を低くして四枚に増やした垂直尾翼。うーん、まさにホークアイ。

(写真8) ホークアイってのはやっぱ人気の機種で、空自やら警戒機の特集にはよく目にします。そんなもんだからコイツをずっと出しそびれていたんだけど、今回は清水の舞台から飛び降りるつもりで投稿!嗚呼、願わくばネタが被ってませんように。ましてや同じ機番同じ仕様の作品が出ていたりなんかしたら・・・・・


(写真9) 裏返してみるとレドームが目立たなくって意外にスマートな機体だってことが分かるよね。そういやこの機体のコンポーネンツを利用した艦上輸送機のグレイハウンドてのが居たな。あっちは胴体ぶっといけれどいつか作ってみたい機体であります。・・・・その内にねw



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