だぶん誰もが知る話なので恐縮ですが、F-2はF-16をベースに日米共同で(イヤイヤ?)開発されました。F-16は、開発史に必ず登場する「戦闘機マフィア」による軽量戦闘機計画から始まった機体なのに、いつの間にか
爆弾を吊したマルチロール機に変貌したベストセラー機です。航空自衛隊は、F-16を母体にしたF-1支援戦闘機(現在死語)の後継機開発を求めたもので、これはF-16の潜在能力の高さを示したストーリーでもあるかと。
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開発主体の三菱重工は、和風テイストを意識して機体を仕立てたような気がします。それは主翼と水平尾翼の面積拡大で、もちろん目的は空対艦ミサイルを4発抱えての敵艦攻撃ですが、故佐貫亦男教授の表現を借りると主翼は肩衣、水平尾翼は袴なので、おぉ!武家装束の再現なのでは!
F-2の初飛行は1995年、部隊配備は2000年なので、早20年選手です。
全生産機数は試作機4機を含めて僅か98機ですが、交代のF-35の配備はまた遅れそうなので、まだまだ現役の姿を見ることができそうです。
今回は32機生産された複座型のF-2Bを載せさせて頂きます。 |