1991年は、高校生時代にウォーゲームのソ連軍機甲部隊指揮官をした者からすると、受難の年でした。年初の湾岸戦争で、いくらモンキーモデルとは言え、ソ連軍の主力戦車T-72が、アメリカ軍のエイブラムズ戦車に一方的に打ち負かされ、年末にはソ連邦が解体してしまったのですから!
その後公開された資料から、クルクス戦で活躍した赤軍戦車とは、実はイギリスが援助したチャーチル戦車で、さらにクルクス戦自体は大戦車戦ではなく、T-34は超傑作戦車ではなかったことを知り、失望の日々でした。 |
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しかし現在に至ってみると、アメリカ相手に敢闘し、崩壊した数少ない国の一つとして、もう少しリスペクトした方が良いように思えて来ました。
T-72は実用的で信頼性が高く、走攻守のバランスのとれた戦車車として、主に東側諸国に配備され、20,000輌以上生産されました。そして現在も現役であるばかりか、各国でその発展型が開発されています。と言うことで、T-72を紹介させて頂きます。
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