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特集 ドイツ大戦機

  Bf109G-10 第52戦闘航空団 第11飛行隊
 ハインツ・エヴァルト少尉機 1945年2月
(ハセガワ1/48)

 by 寿



 日本機と言えばゼロ戦、イギリス機と言えばスピットファイアというようにそれぞれの国ですぐに思い浮かべる機体というものがありますがドイツはやはりメッサーシュミットでありましょう。
ここでメッサーと言えばMe321とか戦後のバブルカーを思い浮かべる人はマイノリティかと思われますが皆無と言い切れないところが恐ろしい、もといオモシロイ部分ではありますね。その御仁がどのような経歴をもっていらっしゃるのかはちょびっと興味をそそったりも致しますが。



 ドイツ機ファンと言われれば冥府魔導を踏み外した最もコアなヒコーキマニアというレッテルを貼られたりもしますが、イエイエ全くそんなことは御座いませんよ。世間的もちょびっと資料が出回ってちょびっと詳しい人が沢山居て、更に詳しい人もいっぱい居て、鬼のように詳しい人が一部に居るだけの話でごくごくふつーのマニア集団なのであります。誰だって好きなことには詳しくなったりするぢゃん。日本機だろうと英国機だろうとイタリア機だろうとアメリカ機だろうと中国機だろうとオスマン・トルコ帝国機だろうとそれは同じ事だと思うんだけどなぁ。
高校生のころ先輩のアメリカ現用機モデラーに「キ印」って言われてイラっとしたのはほろ苦い思い出ですよ。しばらくアメリカ機どころか現用機全般がキライになったからねぇ。まったくもって八つ当たりもいいところ若気の至りです。他人に迷惑かけてないんだったら何を趣味にしててもいーぢゃん。本人が楽しく作っているのに外野がダメ出しするってのはすっごくカッコ悪いと思うんですけど。
 まぁ世の中にはいろんな人がいますからね。そういう野暮ちんは「はいはい」と軽く流しておくのが一番です。



 とは言え展示会なんぞにドイツ機を出すのはなかなか勇気が要ったりするもんですよ。最近では心ないツッコミなんぞには「仕様だ」と言い切ることにしております。
卑屈になるよりもむしろ胸を張ることをお奨めしますね。これが俺様のメッサー「どうだーっ」って感じでw



 プラモはやっぱり作ってナンボなのであります。現物の前には小賢しい屁理屈なんぞ意味を持たないのであります。完成品は正義なのであります。
みなさまも引け目なんぞ感じる必要無いのですよ。好きなモノを興味のあるモノをじゃんじゃん作っちゃおう。



 くわしい人がいっぱい居るからって尻込みする必要なんぞ一切無し。さあみんなで作ろうドイツ機を。メッサーならば更に好し。作って作って作りまくってプラモによるメッサー生産機数三万機を達成しようではあーりませんか。
PS:みんなが作らないならわたしが一人で作っちゃうよ?



製作の詳細

(写真1)メッサーG10のストックが二機あったもんだからまとめて作っちゃおうと思ったのが事の始まり。どーせ何時かは作っちゃうんだもん遅いか早いじゃだけの違いじゃ。なら今でしょって訳でやってみた。取り敢えず胴体組んでコクピット周りを指定色でぷーと吹いとく。

(写真2) ラジエーターのフラップは開く予定だからリブあった方が見栄えいいかもしんないと思い、作って貼っ付けてみたのはちょっとしたデキゴコロ。こんなところ覗き込まないと見えないのにねぇ。


(写真3) キャノピーはいつものように接着面を黒塗りで。まぁデフォルトじゃね。

(写真4) 塗ってないヤツと比べてみればシルバリングの有無が一目瞭然効果バツグン・・・・だと思いたい。窓枠塗っちゃえば目立たなくなるような気もするけど備えあれば憂い無し、転ばぬ先の杖ってことで。


(写真5) 翼の上面をくっつける前にRLM02で塗れるところは一通り塗っちゃう。同じ色のパーツはまとめて塗るのは量産の基本だよね。

(写真6) 小物も合わせてスミ入れまでもってく。上塗りのこととか考えなーい。


(写真7) この状態だと完成が目の前のように見えるけどモチロンそれは錯覚だ。むしろヤマ場はこれからなのであります。

(写真8) キャノピーくっつけてマスキングして。




(写真9) 透け防止に窓枠を黒で塗った後に茶褐色でスミ入れを敢行。いつもの寿デフォルトだあね。

(写真10) 下面色をだーっとニュートラルグレーで塗った後に今度は塗装図の指定色でべたべたと筆塗り。うーん、すごくキチャナイねぇ。


(写真11) 右側が筆塗り直後で左側がエアブラシでボカした後。うーん、あんまり変わらんような気もする。もちょっと強めにボカしてみるかな?

(写真12) 機体側面も下面色なもんだから取り敢えず汚くない程度にまでボカした後に上面の迷彩に移行です。面相筆でべったべったとお気楽~に塗ってゆく。指定色を瓶ナマで塗るんじゃなくって小皿に分けてミドルストーンを混ぜるのがミソ。


(写真13) まぁこんな感じでいいかな?

(写真14) 更にミドルの混色を強めた色をエアブラシでぷー。まずは濃い方の迷彩からね。筆目が完全に消えないよう微妙に残すのがツボどころであります。


(写真15) 国籍マークはデカールでもいいんだけど今回は塗装でいっちゃう。まぁなんちゅうか気分?だもんでまずはマスキングテープに基本線のお絵かきをば。

(写真16) ヌキの部分を作ってべたべた貼り付けた状態。小物のデカールが既に貼ってあるのは単純に我慢が出来なかったから。だってさ~早く見たいぢゃんパーソナルマーク付けてる胴体をさぁ。お陰で余分なマスキング作業が増えちゃったのは内緒だ。


(写真17) 今回は大盤振る舞いです。アフターパーツのレジン製スピナーを付けてみることにしますた。何処の製品だって?うーんよく分かんない。確かに買った記憶はあるんだけれど既に包装紙も無く箱の中に一緒にころんと入ってただけでだったからなぁ。申し訳ないです。でもスピナーの前と後ろのパーツが二種類の異なる曲面で形成されている微妙なラインがソソるでしょ。え、分からない?ええ~?!

(写真18) やっぱスピナーの渦巻きはデカール貼る自信がないので塗装でいきます。マスキングをした後にエアブラシでぷー。


(写真19) スミ入れした後にコーションデカール貼って小物パーツを貼っ付けてトップコートを吹けば無事完成。

(写真20)排気汚れがアクセントっちゃあアクセントなんだけど言われなきゃ分かんないよね。
色目が割とよく出来たので個人的には気に入ってんだけどなぁ。


(写真21) やっぱメッサーはスピナーが命やね。このブットイ感じがたまりませんがな。絵心の無い人が描くと男性器みたくなっちゃうけれど逆にこのデザインの本質を突いているのかもしんない。邪念雑念の無い幼児が描いた絵が大人を唸らせるにも似てるような?

(写真22) 何はともあれメッサーがかっちょええのは異論がありますまい。見よこのスマートかつ年中無休のかっちょよさを。目を放した隙に突然かっちょ悪くなったなんてこと絶対ないぞ(多分)。


(写真23) まぁ裏側から見ればトンボみたいに見えるのはしゃーないかwスピットファイアと比べてみると脚の付き方とかラジエーターとかレイアウトが似ていて面白い。上から見た格好は別物なのになぁ。ヨーロッパの文化圏として影響しあってるのかもしんないですね。



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