Home  > 滑走路に於ける整備状況とメッサーシュミットBf110(サイバーホビー1/32)> 特集 ドイツ大戦機> 2019年7月号

特集 ドイツ大戦機

ジオラマ:滑走路に於ける整備状況と
メッサーシュミットBf110(サイバーホビー1/32)

by 愛知県在住 作者 清水 栄治



キットについて
 以前(2016年5月号)Bf110は製作記事を載せましたので解説は省きます。今回はそれを取り巻く滑走路での整備状況をジオラマで仕上げましたので紹介いたします。Bf110C-7はサイバーホビー製(2008年)の1/32でとてもよくできたキットです。 滑走路上に配置する整備兵や機器、道具などをキット及びスクラッチで製作しました。整備兵は1/35ミニアート社製のタンククルーを使用。ドラム缶、ジェリカン、バケツ、ピストルはタミヤのキットを使用。燃料給油車両及び爆弾装着カートはレベル1/48のキットを参考に1/32サイズにスクラッチしました。



製作について

 まず滑走路からですが、ベースはホームセンターで売っている木製集成材のボードです。その上に厚紙を11.5㎝角に切り抜いたものを木工用ボンドで05㎜程隙間をあけて順次貼り付けていきます。草地は鉄道模型用のブッシュを適当な大きさにカットしてこれもボンドで貼り付けます。整備兵はキット指定通りに組み立てます。これの出来が非常に良くまたサイズも1/32にピッタリでした。ドラム缶、ジェリカンもキット指定通り組み立てました。



 次にスクラッチの内訳を解説します。
①整備用移動式階段はプラ板と伸ばしランナーで組み立て
②脚立梯子はプラ棒で組み立て
③ひじ掛け付き椅子及びテーブルはプラ棒とテッシュペーパーで組み立て
④ガスボンベとホースはプラパイプと釣り用の線状鉛錘で組み立て
⑤燃料給油車両はプラ板を加工、ホースは径2㎜のアルミ線を曲げて取り付け
⑥爆弾装着カートはプラ板を加工して組み立て
⑦踏板はプラ棒とプラ板を加工して組み立て
⑧赤白の測量用ポールはプラ棒
⑨水道用ホースは径1mm銅線
⑩梱包木箱及び道具箱はプラ板を加工して組み立てました。そのほかバケツ、ピストル、小道具はタミヤ製のキットをそのまま使用しました。爆弾は飛行機キットのものを使用しました。



塗装について
 滑走路はグンゼカラー(ラッカー)をエアブラシし、濃淡のグラデーションを付けました。その後パステル粒子の黒とこげ茶色をこすり付けて汚れ表現しました。草地はタミヤの水性アクリル塗料を使い筆でこする様に塗りました。整備兵はファレフォの水性アクリで筆塗仕上げをしました。これは従来のラッカー、エナメルの塗り方法と全く違うことがわかりました。発色と隠ぺい力は思いのほか良好で、乾燥が早く色の重ね塗りが簡単に行へ下地の色を侵さないことが大変有難かったことでした。 有名な海外モデラーがこぞって使いことが良くわかりました。何度重ね塗りをしても筆ムラやボケが出ないことは大変重宝しました。そのほか木質の筆塗には最適であることもわかりました。ただつや消しが強く、つや有の塗装には不向きの感がありました。燃料給油車両や爆弾装着カートなど金属質の塗装はラッカー塗料でエアブラシ吹き付けを行いました。 



全体をとおして
 ジオラマに於いて飛行機の単体を引き立たせることは簡単なことではないと思っています。それは脇役の存在感で決まってくると思います。存在感とは“動き”と空間を埋める”サイズ”及び”色調“等で決まってきます。 今回の脇役については必需品としての考察から生まれたものですが概ね”そうではないかな“の発想が基本になったと思います。全体のバランスには違和感がなく満足した仕上げになったように思います。 




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