ボーイング747ジャンボ・ジェット機は、日本人にとって忘れられない機体です。B747を世界で最多機数運用したのはJALでしたし、1985年8月に死者520人という単独機で世界最大の犠牲者を出した航空事故のジャンボ機はJAL123便でした。しかし同時にB747ほど、ワールドワイドで海外旅行を普及させ、日本人の海外旅行熱を演出した旅客機はないと思います。
B747は1969年2月9日に初飛行し、以後半世紀にわたって民間航空機の牽引車でした。刺客はコンコルド、DC-10、DC-11、トライスター、IL-86、A340、A380と次々と数多登場しましたが、ことごとく撃退し、今は天寿を全うしようとしています。 |
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既に日本でジャンボに搭乗するのは難しくなりました。
以前は国際線も国内線もB747ばかりだったのに、現在は欧州のエアラインが、僅かに運航するのみです。「経済性」を重視してB777やA330など双発機が主役になるのは時代の流れと諦めますが、四発機の存在感には及ばないと感じています。何よりジャンボ・ジェットの世界史的功績「空の旅の大衆化」は超えられないと思います。その大衆化の恩恵を受けた一人として、B747をリスペクトをさせて頂きたいと思います。
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