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特集 海上自衛隊

  シコルスキー SH-60J(ハセガワ 1/72)

by口博通 Hiromichi Taguchi



 海上自衛隊特集に合わせてハセガワのSH-60Jシーホークを作ってみました。
ハセガワの海自SH-60J型シーホークは、SH-60B米海軍型の塗装替えで箱絵のようにデカールだけ変えて1987年に発売されたものです。30年経った現在でも定番D13として模型店の棚の現役選手です。

箱絵


 海自のJ型の対潜作戦用機材は、海自の対潜作戦に合わせて国産の機材が開発され搭載されています。そのため、米海軍B型からはいくつかの点で変更されており 左右観測窓がバブルキャノピーになり、機首センサーや各部アンテナが海自仕様に変更されているのですが、ハセガワキットではその対応はされていません。  それらを全て自作したのでは、完成がおぼつきませんので、迷った末に、キットそのままで作ることとしました。それでも、上下2色の海自色分けとすると海自機の雰囲気は十二分に味わえました。



 コクピットはシートが4席と計器コンソール、後部隔壁からなる簡単なもの、丁寧に塗り分けをしておきます。
コクピット


 機体塗装は 先にガルグレーを全面に塗り、下面をマスキングして上面のホワイトを塗っています。こうすることで、サフェーサー工程を省略しました。
機首窓部は黒艶消しで、垂直尾翼のイエローもマスキングして塗っておきます。
Mrウエザリングカラー マルチブラックで極軽くスミイレをしてディテールのコントラストを強調しました。

ガルグレーを先に全面に塗り、下面をマスキングしてから上面のホワイトを塗装している


塗装完了


 発売と同時に購入してそのまま押入れ在庫となっていたのでデカールを心配したのですが、とりあえず、そのままで使えました。
若干透明フィルム部が黄変していたので、目立つ部分は切り取りました。

デカール完了


 ローター部品は少ない部品点数で上手にまとめられていました。指定どおりに特色307 FS36320で塗っておきました。
その他の小部品を丁寧に取り付けて完成です。




 2015年10月号では米軍のSH-60Bを作りましたが、厚木オープンハウスで見られる米海軍のグレー迷彩のSH-60Bヘリはアジア中東地域の実戦をくぐりぬけてきた貫禄がにじみ出ていて、強そうでかっこいいです。  一方の海自の2色塗り分けの機体は別の清潔感があります。これは、専守防衛で実戦を経験していないからかもしれません。できれば、海自機にはこの清潔感を将来もずっと保ったまま、実戦を経験せず退役を迎えて欲しいものです。という訳であえて魚雷は搭載しませんでした。







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