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特集 鈴鹿

トヨタ2000GT 1967鈴鹿500km優勝車(ハセガワ1/24)

by口博通 Hiromichi Taguchi



 トヨタ2000GTは市販前の1967年鈴鹿500km耐久レースに2台が出場し、カーナンバー61の鮒子田寛が84周をトップで走り切り、1位となっています。 ハセガワの2000GTは前期型のキットが以前から発売されていました。昨2018年正月に専用デカールとロールバーが付属して限定版が発売されました。今回完成したのはそのキットです。流麗なボディが見事に再現されていて、メッキ部品のモールドも良く、ベストキットだと思いました。

箱絵


専用デカール


1967年秋に市販開始されたトヨタ2000GTはヤマハ発動機からのOEM(開発、設計、生産)であったことは良く知られていますが、走行テストもヤマハが行っています。
 当時、高速テストコースが国内にまだ無く、1962年にホンダにより建設されたばかりの鈴鹿サーキットがうってつけで、高速耐久テストのためのレース参加という事情もあったようです。
 1966年の日本グランプリ(富士)では3位、その2カ月後に初開催された1966年鈴鹿1000kmレースではワンツーフィニッシュを決めています。
そして、1967年この鈴鹿500kmレースでも優勝を飾りました。



製作

 ボディはMrカラー316(ホワイト)で塗り、デカールは数字周囲のホワイトが黄ばんでいたので、丁寧に切り取りました。保護のために、クリアを吹いておきます。  窓のピラーはテープでマスキングして艶消し黒で塗り、メッキモールは曲面追従シートのミラーフィニッシュを使いました。金属光沢が抜群でキラッと光り、素適な仕上がりが得られ気に入っています。



 ロールバーには柔らかいプラ棒が付属しており、説明書の原寸寸法図に合わせながらラジオペンチでゆっくりと折り曲げます。



 レースに参加したのは市販前の試作車ですので、コクピットはざっくりと艶消し黒で塗っておきました。



完成

 バンパーなどのメッキ部品を手芸用水性ボンドでとりつけ、あっという間に完成しました。この手軽さがカープラモデルの良さでしょう。
2000GTの1/24キットは以前、オオタキとニチモからも発売されていましたが、今は当然ながらメーカーともども消滅していて、現在入手できるのは、ハセガワのキットのみです。
 トヨタ2000GTはスタイリングも素晴らしく、現代でもそのまま通用すると思います。
近年は愛知県のメーカーにより3000CCオートマの近代的なレプリカ車も発売されているようで、乗ってみたいです。といっても2800万円越えとのことで、夢のまた夢ですね。




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