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特集 72スケール

ドイツ国防軍空軍(Luftwaffe) 戦術爆撃機
Heinkel He 177 Greif(グライフ)  (Revell 1/72)

  by nananiya72

 ハインケルHe 177はドイツで実用化された初の戦略爆撃機的な機体でありました。
大きな特徴は、二つのエンジンを並列に置き、軸を連結して一つのプロペラ軸を回転させるという、特殊な構造であり,そのため双発爆撃機に見えるというややこしいことになっています。





 ややこしければそれだけトラブルの元になりやすいのは世の習いでしょう。。。
さらに、頭の固い上層部のスツゥーカ神話により急降下爆撃能力も要求されたため、初期型は多くのトラブルを抱えていましたが、のちには改善され、急降下爆撃も沙汰やみになったために、本来の戦術的用法で、そこそこの活躍が記録されております。 
蛇足ですが、戦後にイギリスがこの方式(正確にはちょっと違う)で4発に見える巨大な8発旅客機「ブラバゾン」を試作し飛行もしましたが、計画自体のビジネスコンセプトが完全にまちがっていたようで、買い手がなく、計画中止で1,2号機はスクラップにされてしまい、
壮大な予算の無駄遣いにおわりました。←Wikipediaで検索してください
ちなみにこの「ブラバゾン」は1/72のキットがあります。
←Aモデルだからね。。たっかいからね。。

「グライフ」のキットは完成時で、全長300mm 全幅440mmの大型模型です。
迷彩は添付の塗装図を基に、形紙を作り、パターンを塗装後にパターンのふちをエアーブラシでいちいちぼかしています。






胴体が細長いので、合わせがなかなか上手くいきません。  
旅客機の背中と同じです、余り削ると反ったようになりますので、要注意です。 
それよりも機首のキャノピーの塗装が難物でした。  
通常はマスキングテープの細切りで、縦は縦、横は横にキャノピー枠を残す方法でマスキングをするのですが、湾曲しているうえに、不規則でテープマスキングでは困難でした。  
今までろくに使ったことがなかったマスキングゾルを使っています。
まぁ~こんなもんだろう・・・・ちょっと根負けした気はする。。



  マスキングテープの小片をガラス部分に貼りこんでいく方式が、根気はいるが結果はよかったかも・・・・
アクセサリーの「フリッツX」ミサイルは翼が前縁が後退角付きなのですが、実際は前縁直線翼なので反対向きに指定されてしまっています。これは、要注意です
この場合、単にひっくり返して付けてますが、問題ないようです。





作る機会の少ないドイツ機なので、当たり前のことが出来ていないかもしれませんが、
苦労のし甲斐があったように見えたら幸いです。



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