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特集 オートバイ

  BMW R75/5 (ハセガワ 1/10)

by口博通 Hiromichi Taguchi



 昨年5月にハセガワから限定再販になった BMW R75/5 オートバイです。限定再販だとすぐ無くなる可能性があるので、速攻で購入しました。初版のリリースは1971年夏で、古いモデルアートを調べたところ、1971年10月号にニューキットレビューが掲載されていました。発売当時は800円で、少年にはおいそれと手が出る価格でもなく、模型店の棚の上の方にずっと存在していたので、いつか買えればいいなと思っているうちに、棚から消えていました。私にとっては憧れの幻のキットでありました。
再販版の箱絵は発売当時のデザインそのままです。ブラックの車体がなんともかっこよかったので、嬉しいです。
 BMW R75 は 特徴的な水平対向750ccエンジンを積んだ高性能バイクで、シャフトドライブのため、チェーンがありません。

 当時のヨーロッパ映画の中に度々登場していて、1968年の邦題「あの胸にもう一度」の中で、アランドロンがヨーロッパの抒情的な風景の中でハイウエイを疾走する姿が強い印象で残っています。ちなみにこの映画の原題は「LA MOTOCYCLETTE」。主演は黒革のジャンプスーツに素肌を包んだ美女マリアンヌ・フェイスフルで、アニメ「ルパン3世」の峰不二子はまさに彼女をモデルとしているそうです。
 
  箱絵
BMW車の特徴的なシャフトドライブ、水平対向エンジンのギアボックス



 古い金型キットゆえ、各部の合いに多少の難はありますが、きちっと完成しました。スポークも一体成形で少し太目ですが、ちゃんと抜けていますし 良しとしましょう。 メッキ部品のランナー跡で目立つ箇所は曲面追従シートのミラーフィニッシュを貼り、修正しておきます。





 塗装はMrカラーのつやあり黒、精悍に仕上がりました。ワイヤー配線が無くとも、オートバイのフォルムは成り立つと思い、配線類は全て省略しましたが、かえって すっきりと仕上がったような気がします。  製作日数は3日。昔日のキットでもストレート作りでさくっと完成しました。 



 最近、特に感じることですが、少年時代から抱いていた想いを成就する。それは、「想いが成仏していく」ということかも知れない。そう感じます。






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