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フェイ・イェン with ビビッド・ハート
(ハセガワ 1/100)
by
寿
知っている人は知っている知らない人は全く知らない、かの有名なゲーム会社セガが開発した3Dシューティングゲーム「バーチャロン」に登場するフェイ・イェンです。
シューティングというよりも正確には射撃の要素を取り入れたロボット対戦格闘ゲームと言った方が近いのかもしんない。
プレイヤーは操作盤に生えてる二本の操作スティックを駆使し歩いて曲がって旋回して走って跳んで(ここ重要)と、3Dのフィールドを縦横無尽に駆け回り武器を撃って相手をやっつけるゲームなのですが、白眉なのはジェットコースターのようなスピード感溢るる操作感であります。
スティックの上に在る加速ボタンを押し、「きゅい~~~ん」とまるでターボチャージャーのような音を響かせ疾走させる感覚はまさに爽快そのもの。その加速感と二本の足を駆って走る様が格好良くって、初めてプレイしたときにはいたく感動したモノです。
このゲームがゲームセンター(アーケード版って言った方がいいのかなぁ)に初めて出たのが1995年ですからかれこれ20数年の月日が流れていることになります。月日が経つのは早いもんじゃのう。近所のゲーセンでは1プレイが300円で、財布に厳しいゲームにもかかわらず休日の度に通っておりました。
今ではわくわくとゲーセンへ詣でたあの頃が懐かしいよ。面白すぎてブラックホールのように軍資金を吸い込んじゃうもんだから「一日にやっていいのは2プレイまで」って己に掟を課したくらいだったからなぁ。
しかしいい歳こいた大人がゲーム筐体に取り憑いてがちゃがちゃスティック掻き回している姿ってのはいったいどうよ。少なくともかっちょいいとは言い難い・・・・いやいやちょっと待てそんな客観的に見ちゃ駄目だ。せっかく投入した300円が無駄になちゃうよ。愉しいものは全力投球で楽しまなきゃ。面白いものは面白いんじゃ。躊躇なんかしてちゃ駄目。他人の目がナンボのもんじゃい。
たとえ一度たりとも最終ステージをクリア出来なかったとしても、乱入してきた手練れのゲーマーにぐうの音も出ないまでに叩きのめされたとしても、後ろから覗き見していた小学生に「ヘタクソ」と呟かれたとしても、惑う必要など1ミリも無いのであります。楽しみとは開き直ることと見つけたり。
幾度となくバージョンアップや新作が発表されその都度に家庭用ゲームに移植されては件のゲーム機本体を買い足しておりました。連日ゲーセンで資金を投入するより遙かに安上がりではあるものの実に見事にゲーム会社の思惑にハメられております。よくもまぁあそこまで熱中出来たもんだ。
まったく何やってたんだろって思いもするけれど今もあんまり変わってないなぁ。ゲームがプラモになっちゃってるだけ。男と男の子の違いは玩具の値段だけとは誰が言った言葉だったか。でもまぁ自分以外の者に迷惑掛けてないなら何やってても別に良いよね。
そんなもんだからハセガワ様がバーチャロンのキット化を発表し第一弾が発売されたときにはビックリすると同時に随分と喜んだもんです。ゲームからプラモに出戻って数年経った頃でしたからね。バーチャロイドがわたしの趣味を追いかけてきたよ。何のご褒美ですかこれは。時代は変わるもんじゃのう。ひょっとして天井裏とかにハセガワ様の調査員が潜んでいたりとかするんですかね。
今はシリーズが打ち止めになっておりますがいつかまた再開してくれると信じております。儚い望みでしょうかねぇ。
PS:ライデン、ライデンですよ。他社から何機種か出ておりますがわたくし寿はハセガワ謹製のライデンを手に取ってみたい。
PS4にも歴代のシリーズが移植されるみたしだし、まだまだ終わりそうもないよバーチャロン。どーにかなりませんかね?
製作の詳細
(写真1)まずはスカートや肩とか膝の部分から。思いの他に木っ端微塵なパーツ分割にビビるけど精度が良いのが救いです。
(写真2) 1プレイカラーのピンクにするのはちょびっと勇気がいるもんだから大人しい青系統の2プレイカラーでいきます。小物の部分だけ先にぷーっと下塗り。
(写真3) うん、まずは取り敢えずこんなもんじゃね。メイドさん的なフリルスカートの付いたロボットってどうよ、って思わなくもないけれどバーチャロイドなんだから仕方がない。そーゆー世界観なんだよ。悩んだら負けだ。
(写真4) スカート履かせてないとすんごく足が長い。ってゆーか胴体が小さすぎ?それでも全部パーツを組み付けると違和感無くなるのはデザインの妙ってやつですよね。
(写真5) 腰の後ろに付くリボンのパーツは支柱がポキッといきそうだったから真鍮線に置き換えておきます。荷重が掛かる訳じゃないからプラのままでも大丈夫だと思うけどまぁ趣味の範疇じゃあね。
(写真6)
(写真7) 塗り分けの要る小物パーツの全員集合。ちゅうかこのキットに小物以外のパーツなんて存在しないからちまちま塗り分けるのも一苦労であります。昨今のガンプラを日常的に作ってる人たちもこんな苦労してるのかなぁ。大したもんだよ。
(写真8) 一番めんどくさいスカートのストライプデカール貼り。まぁ塗装でマスキングするよりはずっと楽だけどね。ただ純粋に白のストライプだとちょびっとコントラストが強すぎるので軽くセールカラー吹いてトーンを落としております。
(写真9) 下塗りの済んだパーツにクリーム色を混ぜた白をぷーっと上吹き。うん、白系統はこんなもんじゃろう。
(写真10) ニーソックスのガーター部分をマスキングして塗り込んでそのまま上半身の組み立てに移行。
(写真11) 忘れてたスカートの先端部分もちまちまと塗り分け。ほんっとにめんどくさいのう。
(写真12)顔の塗り分け、下塗りはこんなもん?気合いを入れていかねば。人形は顔がイノキ・・・・ぢゃなくて命だてのう。
(写真13) 腕や肩のストライプもちまちまとデカール貼り。正直デカールが用意されてて良かった。こんな小っこいパーツにテーパー付いたストライプ、塗り分けろって言われてたら心折れてたよ。
(写真14) ようやくここまで来ました。おおう、完成は目の前じゃね?いや~なんかテンション上がっちゃうよ。
(写真15) ゴーグル着けてクリスタル部分を塗って残りのデカール貼ってスミ入れしたら出来上がり。ああもう何だか感無量。久方ぶりのキャラクターものだったしねぇ。
(写真16)
(写真17) リボンの所に書いてある「飛燕」はちょっとしたおちゃめ。ほら、飛燕を中国語読みにすると「フェイイェン」だしぃ~。まぁ目くじら立てずに、かる~く流しちゃって下さい。
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