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 Yak-7V (ICM 1/48)

  by 加藤 寛之

 Yakのシリーズは、どうも区別がつかない。要するに、Yakの複座練習機。固定脚になっている。しばらく前に「ワールドホビーショップはせがわ」で購入したのだが、非常に廉価だった。部品分割は、今の48キットを基準にすれば細かくはない。そもそも練習機で翼下装備とかはないので部品総数は少ない。
プラモデルとしてみると、バリは僅か。接着位置の曖昧さはあるが、これはどうってことない。離形剤がベットリとついていて触るとペタペタするが、塗料の溶剤で拭き取ったり工作でサンドペーパーをかけたりすれば、なくなる。




 では、組む。
 エンジンは載せない。組めば見えないのにパーツ化する意味を理解出来ないが、まあ、いい。どうやって排気管を組み込むのだろうと思っていたら、外側から一つずつ接着する指示だった。これには、接着の台座として内部へプラ板を付けておいた。ここの胴体幅も要調整で、ランナー片を挟んで上部のカバーの幅に合わせておいた。
 コックピット関係のパーツは、大雑把だが一通り揃っている。私はコックピットに興味がないのでテキトウに組み、暗い灰色に塗っておく。機内を暗くするのは、私の好み。ここで後席の計器盤が風防部分の胴体幅を決めるパーツになっているので、風防パーツと幅を確認してしっかりと接着しておく。機内のこまごまとした工作や塗装よりも、はるかに重要なさぎょうだ。
 主翼下面パーツには、最初に脚庫カバー接着しておくと楽。キット指定のように上面パーツと合わせた後では、作業が大変。主翼は、なぜかエルロンが別パーツ。後縁を薄くするためかもしれないが、羽布張り表現のデコボコがあるので後縁の高さが揺れて、別パーツにする効果はない。私は後縁ギリギリでデコボコを削って均し、後縁をスッキリとさせた。ところでエルロンだが、この断面形でいいのだろうか?まあ、いいや。
 主翼は、翼端灯と着陸灯が透明パーツになっている。ともに、主翼との面合わせが必要。共に透明プラのムクで、透明感が感じられない。着陸灯なんて、先月号投稿の疾風の「塗装」の方が透明感あるんじゃないか??・・・と思う。



 主翼で気になったのは、脚柱の上にあたる上面に棒を立てる工作指示があること。これって、脚を降ろすと出てくる確認のための棒だと思う。この練習機は固定脚だから、練習生に脚下ろしのクセをつけるための見せ掛け装置だろうか。まあ、私は面倒なので付けなかったけど、本当にあるならばいかにも練習機らしい配慮だ。気になる方は、ちゃんと実機の有無を調べてね。その主脚は長い1本棒で強度が心配だったので、目立たないところでタイヤと脚柱を接着して強化した。
 プロペラは頑張って作ってあるが、ちょっとガクガクしている。これは自己責任で滑らかな形にしておいた。
 組んでいくにはそこそこ調整や整形が必要だが、まあ、いずれもどうってことない範囲。無事に形になる。




 塗装にかかる。
 塗装は黒っぽいのと灰色っぽいと、2種から選べる。たいした理由もなく、黒っぽい方にした。
 まず。上側面を黒で塗る。緑色は、その上に重ねる。暗い色が下にあると発色が濃厚になるので、私はこの順で塗った。下面はテキトウな水色。実機が木製とか羽布張りなので、メリハリは不足ぎみ。“楽でいいや”と前向きに考える。
僅かに考慮したのは、スピンナーの赤。デカールの赤星の色が明るめなので、これに合わせると全体が軽い印象になりそうだったので、暗い赤にしてみた。実機はどんな赤か、とかは関係ないプラモ的判断だ。
 デカールは、周囲の余分なフィルムが隣とつながっているので、あらかじめ星形に切っておく。細かい注意書きは、いつものようにほぼ使わない。簡単に貼り終わる。



 最後に、透明部分をマスクしてから半光沢スプレーをぷ~~~~~っと吹いて完成した。
 なんだか、完成はしたけれども心が動かない。出来ました(けど)・・・って感じ。これでも、1機は1機だからイイけど。


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