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特集 バラエティモデル

温故知新シリーズ第42弾

大怪獣ガメラ(ニットー)

  by ヒサマロ



 今回の特集に合わせて温故知新シリーズはニットーのゼンマイで動く怪獣シリーズ第1作の大怪獣ガメラをサクッと作ってみました。果たしてゼンマイは生きているのでしょうかと心配しながらの製作となりました。ニットーはガメラ、バルゴン、ギャオスと大映の映画通りに作った後はオリジナルの怪獣を出していたような記憶があります。
発売は確か1966年か67年あたりだと思います。パーツ総数は23でモールド色はグリーンで成型されており、ギヤ―ボックス、シャフト、ネジ巻き、錘2ヶは金属製です。





 それでは早速作っていきましょう。まずはギアボックスにシャフトを差し込み、そこへパイプ状のパーツをはめ込んだら足の内側半分を入れて留め具をつけてハンマーで軽く叩いて外れないようにします。ネジ巻でゼンマイを巻いて足がうまく動くか確認したところ無事に動いてくれたので一安心。このギアボックスを胴体腹側に取り付けマイナスドライバーで爪を外側に向けて固定します。 前足は2分割になっているので接着しますが段差が出来たりします。専門の飛行機ではないので気にしない事にします。面白い事に腕の付け根がフック状になっておりこのフックどうしを輪ゴムを二重にしたもので留めることで可動するようになっています。後ろ足の外側部分を接着します。ここも少し段差が出来ます。ここで甲羅部分を接着します。



 そしてしっぽに錘を二つ入れて接着させたら十分乾燥させます。その間に頭部を接着し、牙をつけたら胴体に接着します。しっぽを胴体に接着する時は錘の重さですぐ剥がれてしまうので逆さにひっくり返してたっぷりと接着剤をつけて動かないよう固定します。 という訳で組み立てだけなら子供時代と同じように一日で完成しました。ゼンマイを巻いて動かしてみるとギ―ギ―音を立てながら結構いい動きをしてくれます。我が家の愛犬が警戒して吠えております。



 さて、塗装に移ることにしましょう。はっきりと言ってどんな色をしているのかよくわかりません。1作目は白黒でしたし、2作目のガメラ対バルゴンはほとんど夜のシーンでよく見えません。そんな訳で私の勝手なイメージで本物のカメみたいな色にしてみました。全体をミスターカラーの40番ジャーマングレーで一塗りします。モールドのグリーンが多少透けるぐらいの濃度で塗っておきます。次に333番エキストラダークシーグレーでドライブラシをかけます。 爪部分に13番ニュートラルグレー塗り、歯の部分はあまり真っ白にはならないよう若干濁った感じでその周辺を赤で塗っときます。目も同じ感じで仕上げたら、タミヤのスミ入れブラックでウォッシングして半乾きの時に拭き取ります。



 以上で完成!てな訳で正味二日で完成です。いやほんと今回みたいな企画が無かったら一生押入れの肥やしになっていたでしょう。編集部に感謝です。 ニットーのこのシリーズはマルサン等より造形が良く、それなりに見られる姿形をしていると思います。



 さて、次回の温故知新シリーズはまた飛行機に戻って古いレベルの製品を作る予定です。ではまた。


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