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特集 日本大戦機 

(Photo) ニューポールNG & 24(Reproduction)

by  コルディッツ
博物館実機写真

 1914年に帝国陸軍は臨時航空隊を編制、ドイツ帝国が中国に置く植民地「青島」攻略に備えました。動員した飛行機はモ式二型4機と ニューポールNG二型単葉1機でした。対するドイツはルンプラー・タウベ単葉1機を保有し、偵察任務に活用します。日本軍はタウベ単葉を迎撃するため、モ式二型とニューポールNGで空中戦を挑みますが、決着をつけることは出来ませんでした。
 この時のモ式二型はモーリス・ファルマンMF.7のようで、ニューポール機はNieuport Ⅳ.Gと呼ばれる機体のようです。Wikipedeia によると、日本陸軍は1機のⅣ.Gと1機のⅣ.Mを運用し、それぞれをNG2、NMと呼び、NGが青島戦に飛んだとあります。
 ニューポールⅣ.Gで現存しているは、スウェーデン空軍博物館に展示中の機体だけです。博物館の英文ガイドブックによると、同機はM1と呼称されたスウェーデン最初の軍用機で、1919年に4機購入されて練習機として使用されています。展示機はスウェーデン空軍誕生50周年を祝福するため、レストアされて1962年に最後の飛行を行いました。さすが国土が戦場にならなかった国ですね。

※本稿は「喜多川コレクション」、Wikipedeia、スウェーデン空軍
博物館英文ガイドブックを参考しました。

 M1-Nieuport Ⅳ.G 2014年6月撮影
 スウェーデン空軍博物館(リンシェーピン)にて




日本陸軍は第一次世界大戦中の1917年にニューポール24を購入
しました。(戦後の1918年説もありますが、喜多川コレクションに
従いました) ニューポール24はニューポール17の発展型ですが、
前代ほどの活躍は出来ませんでした。格闘戦向きの軽快な機体です
が、本国では被弾に弱いため、頑丈なスパッドと交替しています。
 しかし帝国陸軍には好まれたようで、戦後にフランスから派遣
されたフォール教育団の教材として使われ、中島飛行機で量産され、
甲式三型戦闘機となります。
 リプロダクションの飛行可能なニューポール24がオーストラリア
で展示されていましたので、紹介させていただきます。

 Nieuport 24 (Reproduction) 2019年2月撮影
 TAVAS博物館(カブルチャー、クイーンズランド)にて




喜多川コレクションの写真の機体と比べると、スポークや尾部に
等々に違いが見られますが、飛行可能なので、愉しむ事が一番かと。








武装はニューポール17と同じで、ヴィカース7.7mm同調機銃 1挺
と上翼のフォスター銃架にルイス7.7mm機銃 1挺です。写真の
機銃もレプリカと思いますが。未確認です。
















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