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九州飛行機 十八試局地戦闘機 「震 電」
仮想 試作3号機(ハセガワ1/48)
by
nananiya72
斬新なスタイルの旧海軍の試作機です。一気にここまで新機軸満載で革新的だと、開発には苦労しそうな新型機です。なんせ、このスタイルも初めてなら、エンジンも試作中、さらに、あろうことか作るほうも戦闘機は初めてという、なんの実績もありません。
海軍も陸軍もこのころになると一発逆転を狙っているのか、斬新なロケット機やジェット機、高々度戦闘機や長距離爆撃機、さらに特攻専用機など、試作機のオンパレードであります。
なかには「月光」や「屠竜」で凝りているはずの双発戦闘機まで試作して、資材と人財を擦り減らしておりました。
発注側も九州飛行機ならダメモトというのもあったのでしょうけれども、なんと初飛行に成功してしまいます。 九州飛行機スタッフの奮闘記は 渡辺洋二さん著 「異端の空」に詳しい。
ワタシに特段、航空工学の知識があるわけではありませんが、「震電」を見てこれは飛びそうにないと勝手に感じてしまったnananiya72はこんな格好の「震電改」(タミヤ1/72)を作っています。
キットは長谷川の旧製品に属する古いもので、凸モールドです。シンプルな構造で簡単に「震電」が出来上がります。
問題はこの試作機にはないはずの、30㎜機関砲4門分モールドされており、実際に飛んだ機体を作るのであれば埋めてしまわなければなりません。30㎜が4門もついていると勇ましいし、格好がいいので、残したい ・・・・・「異端の空」によると、4翅プロペラは量産時だし、しりもち防止の尾輪撤去と、右傾対策のカナードの取り付け改修などは後回しという計画だったらしい。
そして、30㎜機関砲は2号機には装備可能な状況だったとありましたので、それなら・・・・・ということで、試作3号機という設定にしました。
飛行場に試作機が並ぶとナンバー表記が必要ではないか?
ということで、あまり海軍機らしくはないのですが、各所にナンバーを入れてみました。
おなじみのこの姿勢はオリジナルなのか、破壊された1号機2号機を組み合わせて暫時組み立てた都合により、こんな姿勢になってしまったのかはよくわかりません。
もうちょっとピリッとした地上姿勢な気もしますが、主輪カバーの切り欠き具合からみてこんな姿勢になっているのがノーマルのようにも思われます。
「異端の空」によりますと、予定のエンジンはいたって好調だったらしいので、意外に早期にモノになった戦闘機かもしれませんが、エンジン、プロペラを後ろに移した分マイナス面も多いようで、エンジンの冷却、延長軸の振動、制動、右傾、乗員脱出(ペラの爆散、射出座席)などの問題を解決して実戦機になれたのでしょうか。
他国でも開発していましたが、あまりうまくいかず、ジェットエンジンもそろそろという時代に入りつつありましたので、みな試作どまりでした。唯一この推進式プロペラでモノになった機体はスウェーデンのサーブJ21Aくらいのものですが、惜しいことに、正しくは先尾翼式ではありません。
ちなみに、サーブJ21Aはほどなくジェットエンジンに換装されJ21Rとなりました。
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