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(Photo) 鉄十字から蛇の目に Fi156 + CASA 352
by コルディッツ
博物館実機写真
ドイツ航空機産業は、第二次世界大戦の敗北で崩壊しましたが、その優れたヒコーキは連合国や中立国、被占領国では運用が継続され、チェコスロバキアやフランス、スペイン等では生産も継続されました。
こうして鉄十字を蛇の目に替えたヒコーキの中でも、一番有名なのはフィゼラー Fi156 シュトルヒだと思います。
※ 本稿は博物館の説明表示とWikipediaを参照しました。
Fieseler Fi-156 C-3 / Torp Storch MM12822/20
イタリア軍事史航空博物館(Vigna di Valle)にて
上 1枚のみ 2003年8月撮影 以下 2017年12月撮影
イタリア空軍は第二次世界大戦中に24機のシュトルヒを導入して
います。1943年9月にイタリア王国は降伏し、北部のイタリア社会
共和国と南部のイタリア王国に分裂した時、展示機は王国側に残留、
共同交戦国機として、連絡や敵戦線後方からの米軍パイロット救出
任務等を遂行しました。
Morane-Saulier 502 Criquet F-AZCP 2016年8月撮影
ジャ= パティスト・サリ博物館(ラ フェルテ アレ、パリ郊外)
フランスは1940年に降伏し、占領されたフランスの軍需産業は
ドイツの下請けをしました。モラン・ソルニエ社も同様で1943年
からFi156の生産を受託しています。
展示機は1944年にモラン・ソルニエで生産。エンジンは空冷の
サルムソン 9ABC(230hp)に換装、翼と尾部は木製から金属製
になっています。世界で唯一の残存機と説明にありました。
初めはフランス海軍で運用、その後民間で使用されています。
蛇の目に碇マークのセンスは中々イケていると思います。
Fieseler Fi-156 C-2 Storch L.16-23/9 2004年10月撮影
スペイン空軍博物館(クワトロ・ビエントス、マドリッド郊外)
スペイン内戦に勝利したフランコ陣営を、強力に支援したのは
ドイツとイタリアでした。しかしフランコ政権は内戦による国内
の疲弊を理由に、枢軸国側から距離を置くことで生き延びました。
そして自国の軍備増強のため、ドイツの軍用機導入を図りました。
その一例がユンカースJu52/3mgで、第二次世界大戦後にCASA
(Construcciones Aeronauticas S.A、スペインの航空機メーカー)
が352を106機、352Lを64機、ライセンス生産しています。
上 CASA 352L T.2B-211/911-16、下 CASA 352L T.2B-254/721-14
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