「簡単プラモデル」、プラモデル製作に夢中になっていた高校生や大学生の教養課程の頃なら、手を出さなかったと思います。
しかし一生かけても作り切れない数のプラモデルを集めてしまい、その山に圧倒されて、箱を開け、少しだけイジり、再び箱を閉じるという非生産的な日々を繰り返していると、気軽に完成品が欲しくなります。簡単プラモデルは、そんな救世主のように見え、入手し始めました。最初に作ったのはF-toysのマッキC.202フォルゴーレと記憶していますが、主脚柱をランナーから切り離す際、力余って切断したので、飛行姿勢にしました。簡単プラモデルとは言え、気を抜くと、とんでもない事になると気がつきました。
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その後も何機か作り、最新作はスピットファイアMk.Ⅸ 切断翼型になりますが、軟弱者のため、計器版を切り飛ばして紛失するだの、情けないミスが連続しています。特に最近は製品のパーツが増えて、精密化するのに比例して、自身の老眼が進行しているので、ちょっと辛い出来上がりです。とは言え、短時間で気軽に完成品まで作れるメリットは大きく、プラモデルに馴染んだ小学生の頃を思い出します。あの時分はバリだの塗装だのは無関心で、とにかく早く完成品にして、友人と遊ぶことで満足出来ました。言わばプラモデルだけで完結し得た夢の時代ですが、簡単プラオデルの魅力はそこにあるのかと。
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