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特集 簡単プラモデル

ZENT CERUMO SC430 / CALSONIC IMPUL Z / NISSAN GT-R (BANDAI 1/43)
実録 1週間で3台完成させる!!

by 五六式(TYPE-56)



 第3特集”簡単プラモデル”に合わせてバンダイの塗装済み組み立てキットを製作しました。

<キットについて>

 BANDAIは,2005年から,スーパーGTシリーズに参戦していたTOYOTA系チーム「KRAFT(クラフト レース活動は,1997年から2013年まで)」のスポンサーとなったことがきっかけになったのか,2007年から1/43スケールのカーモデル群をいくつかリリースしました。
 車種は,BANDAIがスポンサーとなったKRAFTのレクサスSC430とそのライバルであるニッサン フェアレディZ,および,人気のあるニッサン スカイラインGT-R(3代目 PGC10)と現行のGT-Rの4つで,マーキングや車体色でそれぞれいくつかのバリエーションがありました。


車体色は,塗装済み。マーキングはタンポ印刷とデカールで再現。


 車体の部品は,透明で,塗装が無いところがガラス面となります。そのため,車体とガラス面との段差は,ほとんど無くなっています。

 実車では,リアウィングは,数本のステーで支持されていますが,キットでは,省略されていてリアウィングと一体化されたプレート状のもので支持されています。ここをディテールアップすると,”簡単プラモデル”じゃなくなってしまうのでキットのままとしました。

 BANDAIの技術を活かして,塗装済み,接着剤いらず,と手間をかけずに完成品を手に入れることができる逸品です。しかし,同スケールのミニカー並みのお値段は,その内容に伴ったものとは言え,若年層にはきつかったでしょう。

<製作1日目>

セミグロスブラックで塗装する部品を選んで,念のため中性洗剤でつけ置き洗いをしました。

<製作2日目>

中性洗剤で洗った部品をすすいで,後は,放置して乾燥させました。この日は,買い物のため出歩いたのでここでおしまい。

<製作3日目>

 四国フェリーが休止になるというので乗り納め。宇野港から高松に渡って親戚の家に行ったり,現役のときにお世話になったお店を回ったりしました。

疲れたので製作はお休みしました。

<製作4日目>

  セミグロスブラックをスプレーしました。塗料の乾燥後は,部品が混ざらないよう,タッパーに分けて管理しました。

<製作5日目>

 マスキングをしてブレーキディスクを銀色で塗装しました。4輪の前後左右で全部違う部品になっているので部品番号順に並べたり部品番号を楊子に貼ったテープに書き込んだりして管理しました。


 ブレーキパッドの部分はクリアイエロー+クリアオレンジで重ね塗りしました。基本的には,塗装いらずのキットですが,これらの部分を塗装してやるとひと味違った完成品になります。

 アクリルのクリアカラーは,乾燥に時間がかかるので一晩放置して,残りの時間は,他の部品のゲート跡の処理とタッチアップを地道に行いました。

<製作6日目>

 ボディ左右の張り出しの部品は,ゲート跡が下面にきて,目立ちます。普通は,誰もわざわざひっくり返してボディの裏側の仕上がりをチェックしたりしないのですが念のため。五六式自身も10年以上前に自分が作った同シリーズの完成品の裏側を一度としてのぞいたことはありませんでした・・・汗・・・。

「ちょっと,すみれさん,障子の桟に埃が溜まっていましてよ!ほら,こんなに・・・。」

「申し訳ありません。お義母様・・・しくしく・・・。」


 とかなんとか言っているうちにGT-Rが完成しました。


以前,同シリーズのキットを製作したときに,デカールが堅い上に脆く,全く使えなかったことを憶えています。今回は,シートベルトと計器盤は,塗装で,ステアリングのスイッチ類は,リキッドデカールフィルムとマークソフターの併用でデカールを貼るということにしました。

デカールがうまく貼れていることを期待して,この日は,終了。

<製作7日目>
午前10時から,作業開始しました。正午には,残りの2台が完成することを目指してGO!!

手をかけたのに,デカールの仕上がりは,思わしくありませんでした。次にこのシリーズのキットを作ることがあったら,デカールを資料として,全て塗装で表現することにします。ぶっちゃけ,完成後、外から覗いてもあまりよく見えないのですけれど。

ロールケージは,ドアの内張ごと1つの部品として成形されています。これを,説明書の指示通りに折り曲げていくと,あっという間に組み上げられます。

 最後に,前日にゲート跡を処理し,タッチアップ済みのドアミラーをつければ完成です。以前, 今回と同じCALSONIC IMPUL Zを造ったとき,最後の最後で,この部品を折ってお釈迦にしてしまいました。ここは,差し込みの角度さえ合えば,すんなり組み込めるので,落ち着いて取り組むと良いでしょう。精密作業用のピンセットは,必携です。(今回作ったZは,補修用の部品取りのためのストックだったりします。)

 <完成>


ニッサン GT-R
某プロゴルファーが賞品に欲しいと言ったことがある日本を代表するスポーツカー


ニッサン Z33フェアレディZ 2007年スーパーGT仕様
ホシノレーシングが,CALSONIC IMPUL Zとして2005年から2007年まで使用


レクサス SC430 2007年スーパーGT仕様
38号車は,ZENT CERUMOチームが2007年から2013年まで使用


ブレーキ周りの塗装とゲート跡のタッチアップのみで十数年前に作った前作(KRAFTレーシングのBANDAI DUNLOP SC430)と並べてみると・・・あまり変わりません・・・涙・・・。


昔,お土産屋さんで買った1000円ぐらいのミニカーと比べると・・・よく見ると,勝っているかな・・・?


最後にもうひとつ,GT-Rを。


 BANDAIの1/43スケールの塗装済み組み立てキットは,完成品フィギュアと同じように中国で塗装とマーキングをやってもらっていたためか,発売は,一度きりで再販は無かったようです。

 これは,大手のBANDAIさんでも,ちょっと無理な企画だったようですね。VWビートルとかミニとかのようなド定番車種を年1回1車種ずつリリースするぐらいだったら,コレクションも充実したし長続きもしたかもしれませんね。


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