Home  > 殲轟7(飛豹)(トランペッター 1/72)> 飛行機プラモデル製作>2020年1月号


 殲轟7(飛豹)(トランペッター 1/72)

  by 加藤 寛之



 初めてこの飛行機の写真を見たとき、何だか大きめな胴体の変なカッコウに見えて魅かれた。1990年代に配備が行われたそうで、外形時にはジャガーとかT-2に似ている。
 キットに出会えず入手できないでいたが、数年前に処分品扱いの場に出会って入手できた。
これって、本当に72分の1なのだろうか、大きい飛行機だ。出来写真をモノグラムのファントムE型と撮ってみたが、スケール感が違って見える。



 さてキット。プラモデルとしては簡単丈夫で好ましい。脚カバー類は接着の簡単さ優先。各パーツは単純ガッチリ。私の好きなタイプだ。
 一方で、脚とか排気部につまらなさを感じないわけではないが、もちろん許容範囲。また、“あれ?”と思うところも多々ある。もしかしたら、設計者が飛行機の構造をよく分っていないのかも知れない。でも“まあ、イイヤ”ではある。


 コックピットは、ハセガワがジェット機キットを開発した初期のキット程度の再現で、実に簡単、複座なのに全8パーツ。色指定も黒と灰色しかない。これと前脚庫パーツを入れれば胴体左右を接着できる。錘はそのあとでレドーム内まで使って入れればよい。胴体後ろは下面が別部品で、後端の排気部は全1パーツ。実に簡単だ。当然、再現性は低いが、普通は完成品を前方から見るので、後ろがどうなっていても見えないからOKだ。排気口の中を覗くと驚きの造形だが、後ろだし、黒で塗ってしまうだけでほぼ見えない。レドームや胴体後方は、それなりに整形すればOKくらいの合いで、特に問題ナシ。



 主翼は“ちょっとナ”と思った。動翼類が別パーツで、主翼本体との面がスッキリしない。接着後にカリカリと削り、面を繋げる。動翼と主翼本体とは隙間が不自然にあるので、そこに溶剤で溶いたパテを流しこむ。半乾きくらいのときに溶剤で余分を拭き取れば、きれいにうまる。動翼類は後縁が厚いので、主翼に組み付けたあとで、削り上げで薄く見せる。これなら、一体パーツの方がずっと良いと思った。
 胴体と主翼の接合は、上面で胴体と主要の面が合わない。実機はおそらく胴体背部まで一体の主翼だと思うので、そんなふうに見えるように削って面を合わせる。私の工作がイイカゲンだから接着跡が見えるが、ホントは見えないようにしたい。
 そんなこんなで、結構簡単に形になった。



 塗装は、いつものように手抜きで、ペペッと塗っただけ。超大雑把なキット説明にそって塗っただけ。解説するようなことは何もない。

 デカールはカルトグラフ製だった。少々ノリが弱く、小さなデカールは剥がれ落ちやすい。私の場合、乾燥後に小さな1枚がハラリと落ちて行方不明になり、仕方なくテキトウに描いた。もう1枚は発見して、再度、貼り付けた。



 完成後、ここで実機写真と見比べた。脚カバーの開いた角度とか、細かな塗装の不足が著しい。 でも、もう終了なのだ。やはり、プラモの完成には資料を見ないことが重要だと思った。


  Home>殲轟7(飛豹)(トランペッター 1/72)> 飛行機プラモデル製作>2020年1月号
Vol.137 2020 January.   www.webmodelers.com /Office webmodelers all right reserved /  
           editor Hiromichi Taguchi 田口博通 /無断転載を禁ず  リンクフリー
「webモデラーズ について」 「広告のご出稿について」
 

プラモデル模型製作記事

TOTAL PAGE