E‐7PDじゃあ、何だか分りません。Mig-21PDでは? 型式じゃあワカリマセンね。Mig-21の胴体中央部へ小型ジェットエンジンを前後並びでタテに2本入れたV/STOL研究機です。西側諸国へのデビューは、1967年7月のドモデドボ航空ショー。このショーは豪勢で、V/STOL研究機ではヤコブレフの鮟鱇みたいな「フリーハンド」、フロッガーをデルタ翼にしてV/STOL仕様にしたような「ファイスレス」、フラゴンの改造機、可変後退翼機では後のMig-23やSu-17の原型か初期生産型、それにSu-15やMig-25
の原型機群も披露。とはいえ子供の私が知るはずもなく、しばらく後に古本屋にあった当時の「航空ファン」で知ったのでした。 |
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ところが、さらに今回で分ったことは、Mig-21のV/STOL研究機は胴体中央部にジェットエンジンを入れたので、タイヤを入れる場所がなくなって固定脚ということ。主エンジンへの流入空気は、通常のMig-21よりもさらに外向きに曲げて急に絞ったんじゃあないかと思うので、だいぶ効率が落ちたと思うし、胴体中央部にジェットエンジンを搭載したら燃料はどこに入れたのだろう? 要するにちょっと浮くだけ、というV/STOL研究機から一歩も出ていない飛行機のようで、そのつもりで当時の「航空ファン」「航空情報」を見ると、扱いは軽い紹介程度でした。 |