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アメリカ空軍B-25Jミッチェル(モノグラム 1/48)
by
愛知県在住 作者 清水 栄治
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キットについて
レベル社1/48(1999年製、旧モノグラムの再販)シリーズの名機です。購入したのは15年以上前のことで、それ以来倉庫の棚に鎮座していました。
たまたま倉庫を整理していて“こんなのがあった”と気づいて久しぶりに作ってみようと思いました。
中身はモノグラム製のキットで機体表面はパネルライン、リベット等は全て凸表現になっています。過去のモノグラムの良いとこはクリアーパーツの透明度が抜群、足回りの表現の忠実さ、コクピット、胴体内部の再現のうまさ、人形や爆弾類のおまけなどがあげられます。
当然今回のキットもほぼ同等の内容でした。一番恐れたことはデカールでした。多少黄ばんではいましたが既にあちこちにひび割れが発生していました。やはり倉庫の中に放置していたのが原因だと思いました。デカールは補修ノリを使えば何とかなると思い製作に入りました。
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製作について
古いキットはそれなりの各覚悟が必要です。キット全体を見定めたところ胴体のあちこちにひけや陥没が見受けられます。しかもリベットは凸タイプです。それらをパテで補修すればリベットは死んでしまいます。これは弱った。どうせ補修するのなら全て手を加えてパネルライン、リベットを掘り直すことにしました。そうなると資料が必要になります。ここで世界の傑作機の本を2冊購入して詳細を調べました。リベット打ちにかかりましたが、これが大変でした。なかなか終わりません。なんと20000個くらいになったと思います。その間スジボリも並行して入れていきました。
ここで補助翼も可動にタイプに加工しました。胴体左右や翼上下を接着してみると素材のソリが影響して隙間が多く出てしまいました。それらはパテで補修を済ませました。胴体と翼の接合面は隙間が大きくあいてしまい、ここはエポキシ樹脂で隙間を埋めました。爆弾倉、脚扉などは薄く削りなおしました。
全て機体が出来上がった時点でキャノピーの仮組に入りました。やはりここも段差や隙間ができてしまい。キットの段差を削り、隙間をパテ埋めして補修を行いました。組み立て全体を通してみると説明書はあくまでも案内程度で又取り付け位置に対する目印などは見て判断する。など今のキットでは考えられえないほどの不親切さを感じました。当時のキットは熟練者でなければ作れなかったのかなとも思いました。
塗装は当初オリーブドラブで塗る予定でしたがデカールに1部分保護剤を塗って使えるかどうかをテストしてみましたが全くダメでした。デカールのノリが台紙に浸透してしまい。まったく剥がれません。国章は他からのデカールを使いことにしましたが白色の隠蔽度が良くないので白に近い銀色なら隠蔽に左右されないだろうと思い結局銀色塗装に決めました。銀色はやはりガイアの♯123これが一番お勧めです。写真を頼りに所々のパネルに明暗の塗装を行いました。
翼の上の文字と尾翼の数字はマスキングテープの切り抜きで塗装をしました。翼の上の文字は有名なものだそうで”ムッソリーニよさらば、次はヒロヒト天皇待っていろ”の意味だそうです。これには唖然としました。アメリカでは天皇が敵扱いされていたのだと痛感されました。塗装の最後はパネルラインの墨入れ後艶有透明クリアーを吹き付けて完了です。
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全体をとおして
私が高校生の頃にあこがれたモノグラムのキットを作ったことに対しては満足をしています。しかしながらリベット打ちには疲れました。これも名機ならのことで、きっといいものに仕上がるとの信念のもとで製作に励みました。
出来上がってみるとやはり銀色で正解でした。しばらくはモノグラムのキットには手を出さないことにしました。
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