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特集 多発機

 空技廠 銀河16型(レベル 1/72)

by口博通 Hiromichi Taguchi



 グンゼがレベルブランドが1970年代に日本国内で開発した第2次大戦日本機シリーズは二式複戦屠龍に始まり、第2弾が銀河で、その後、呑龍、97重爆と続きました。お持ちの皆様も多いことと思います。
 銀河は1972年の発売で、当時は貼り箱だった記憶があります。
 今回作ったのは後年のタカラ版で、3年ほど前に解凍して作り始めたものの、嵌合いも今一つで、組み立てが結構ハード。なかなか進まず、一休さんではありませんが、「一休み、一休み」状態。この1月中旬にやっと完成しました。



  キットはきれいな凸リベット彫刻です。実機は爆撃機ですからこの凸リベットをぜひ生かしたい。凸モールドをできるだけつぶさないようにマスキングテープで養生しながら、各部の整形を行いました。胴体形状や尾翼の大きさバランスには疑問がありますが、後年 ハセガワから素晴らしい銀河がリリースされていますので、軽くスルーしました。
 エンジンには火星を積み、16型として作っています。したがってカウリングも火星にフィットの形状を選びました。
 ループアンテナは16型には装備していないというのが1970年代の定説ですが、渡洋爆撃に使われたという運用を考えると、方位測定機は必ず装備していたはずと思い、しっかりと装備してみました。


製作

 コクピットは前部爆撃機席、中央パイロット席、通信士席と左右コンソールというざっくりとしたモールドです。ここは凝ってもしょうがないので、さくっと塗り分けだけにしました。
しかし、胴体を接着した後で、キャノピーからシートがよーく見えることに気づき、後付で板鉛でシートベルトを追加しています。



キャノピーから座席が良く見えるのでシートベルトを追加。


 塗装の都合を考えると主脚柱とエンジン、カウリングは最後に組み付けとしたかったのですが、残念ながらいずれも、先に接着しておかないと組み立てられないことが判明。16型のカウリングは前縁のカーブを少し削ってあります。
カウリング周辺はダンチが目立つので、やすりでざくざく削り、パテ修正しました。

主翼、尾翼を胴体に取り付けて形になりました。
水平尾翼はフローマークが目立つので、溶きパテを塗って修正しました。


塗装

 大きい機体ということもあり、当初は、簡単にスプレー塗装で行きたかったのですが、主脚やエンジンも組み込んであるので、マスキングが面倒です。
というわけで、筆塗で仕上げました。Mrカラー上面 濃緑色、下面 灰白色の海軍標準塗装です。





完成

 尾翼522-212はキットデカールを使いましたがオーバースケールに感じます。
日の丸は大きさの合いそうなものを探し流用しています。正月ですので、白枠を太目にし、少し派手な日の丸としておきました。
ループアンテナは0.5mm洋白線を丸めて、1mm金属パイプの根本につっこみ、自作しています。最後にキャノピーを取り付けます。フレームが一段盛り上がったモールドで、マスキングゾルで塗り分けました。



 なんとなく銀河に見えますが、ハセガワのシャープな銀河とはかなり違った趣です。キャノピーの造作など稚拙な部分もあり、のんびりとした1970年代初頭のキットの雰囲気が伝わってきます。 まだ、呑龍と九七爆撃機が残っているので、できれば今年中に完成させ(希望的妄想か)
日の目をみせてやりたいと思っております。






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