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創刊11周年記念アンケート プラッツへ一言

「プラッツへ一言、要望、意見、もの申す」

by Windy Wing 2013

 以下は有限会社プラッツの航空機モデルに対する私見である。

 プラッツとの初めての出会いはエフトイズ社の< ヘリボーン ・コレクション>のSH-03などの金型製造メーカーとしてであったが、「安かろう、ほどほどだろう」という程度で、続く< アクロチーム ・コレクション> 以降でも、造型やモールドが取り立てて優れている、という印象を受けた記憶はない。
ところがふと見回してみると、あれほど隆盛を誇ったフィギュア・ブームも今は昔、バンダイも童友社もタカラトミーもコナミもカフェレオ/アルジャーノンもハセガワも、誰もがこの方面から手を引いてゆく中でただひとり、毎月のように何らかのミリタリーものを当初のクオリティを維持しつつ発表し、かつ、それが一定の販売実績を生んでいるのは、まさしくエフトイズとの二人三脚の企画巧者たる証左であろう。


そしてそのようにして得た資力と技術をもって、その金型にデカールを追加したり、他社金型をOEM展開したりしつつ、ついには完全自社開発の優秀なキットを発売するに至るのだが、その製品の中に1/72のRQ-4Bや1/144のC-46Dなど、航空機モデラーとして決して看過できないアイテムを織り込んでいる姿勢には心からの敬意を表する。
 もっとも新金型製品の場合、後からRQ-1AやX-47Bに兵装類をパーツ追加したり、 RQ-4Bのパネルを開けてみたり、C-46DをECMに発展させたり、と、お買い得品を小出しにしてゆくその販売手法に「引き当てもの」から成り上がった卑しさが鼻につく場面もあるが、結局、なべて全商品を一覧してみると、そこはなにやら夜店の玩具屋台を覗き込むようないかがわしい楽しさにあふれている。
 したがって、この会社に次期製品をリクエストすることはユーザー自らその悦びを放棄する行為に他ならず、「さて、今度は何を持ち出してくるか」とワクワクしながら日々待つことこそが、この会社との正しい付き合い方であろうと考えている。


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