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温故知新シリーズ第44弾
F11F-1 タイガー(レベル 1/54)
by ヒサマロ
どうもヒサマロです。今回の温故知新シリーズは特集に合わせてレベルのグラマン F11F-1 タイガー(1/54)を製作してみました。このキットは1956年に発売されたもので、実機が増加試作機段階でキット化されたようです。したがって機首の短い初期型となっています。リンドバークのタイガーは原型機のキット化ですのでさらに機首が短くなっていましたね。
今回私が製作したのは1961年にブルーエンジェルスの仕様で再発売されたものです。実はこのキット50年前にも一度作ったことがあり、その時は指定通りのブルーエンジェルスで製作したので今回は実戦部隊のガルグレーとホワイトの塗装にしてみました。キットナンバーはH-169でダークブルーのモールド色、総パーツ数はちょうど30です。
それでは組立て行きましょう。いつものようにコクピットはシートとパイロットが一体になったものですので丁寧に塗り分けそれ以外の所は全て黒く塗っておきます。機首に錘を仕込み左右の胴体を接着します。古いキットですので合わせはあまり良くありません。出来るだけ隙間は下面に出来るようにして上面にはパテ処理のお世話にならないようにします。
エアインティークも事前の削り合わせをしっかりと行ってから接着します。別パーツになっている機首先端には空中給油管らしき丸い棒状のものが出ていますが、ここは目立つ所なので金属パイプの組み合わせで自作したものに置き換えました。ぐっと見栄えが良くなりました。
次にインティーク脇にある薬莢排出カートリッジが省略されているのでここも自作しました。もっともブルーエンジェルスの機体にはついていないのでキットの間違いではありませんが。私はハセガワの1/72パンサーのパイロンを整形して取り付けました。
キャノピーは若干隙間が生じますので木工用ボンドを流し込んで乾燥して透明になったらはみ出た部分に水を含ませた綿棒で拭き取っておきます。ジェット排気口を接着して胴体は完成です。
主翼は上下分割で、折りたたみできる先端部分が別パーツになっています。合いは悪くありません。タイガーの主翼は折りたたみが普通の機体と違って下側に曲がります。キットではここを展開状態か折りたたみ状態かの選択できるようになっています。
せっかくの特長なので私は接着しないで両面テープで留めてどちらにも出来るようにしておきました。主翼と胴体の合わせは上面に少し隙間が出来るので溶きパテで処理をしておきます。水平尾翼を接着してこれで士の字になったのでいよいよ塗装に入ります。
まずはグランプリホワイトで下面と主翼上面のフラップ部分、水平尾翼の上下を塗り分け、その後上面のガルグレーをいつものように筆塗りで仕上げました。初期型が配属された実戦部隊はVA-156とVF-21くらいですが、私はマーキングが楽なVA-156にしました。そこで垂直尾翼先端とシェブロンをインシニグアレッドで塗り分けました。
排気口付近はステンレスを塗って乾燥後磨きました。各翼の前縁と水平尾翼付け根はシルバーで塗装しておきます。一通り塗り終わったところでブラックで軽くスミ入れをし、2000番のサンドペーパーで凸ライン部分を軽くこすってモールドのブルーを出してみました。
デカールでVA-156のモデックス106番を作っていきます。もちろんこのスケールでタイガーの別売りデカールなど存在しないのでデカールストックからスカイホーク、コルセア、イントルーダー等の海軍機から切り刻んでなんとかそれらしくしてみました。
主脚はだいぶ省略されているので支柱を1本付け足しておきました。あらかじめ塗装して組み立てておいた脚関係とテイルダンパー、ピト―管を接着します。最後に半艶のトップコートを全体に吹き付けて完成です。
古いキットですので外形を云々してもあまり意味がないので目立つ部分だけ少し手を入れればそれなりに男前が上がりました。これでクーガ―、タイガーと作ったので後はパンサーを作ってグラマンジェット3兄弟とする予定です。
またタイガー後期型はフォンドリーミニチュアのものをストックしてあるのでいつか作りたいですね。それではまた。
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