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愛知艦上攻撃機 流星改 (ハセガワ 1/48)

by 愛知県在住 作者 清水 栄治



キットについて
 ハセガワ社1/48スケール1997年製で、購入したのは2000年頃だと思います。ハセガワさんが元気で、まだ積極的に新製品を出している頃でした。日本機の中でもマイナーなキットを良く出したなーと思っていました。珍しさにつられてつい買ってしまったのでしょう。このスケールでは世界で唯一のキットでこのほかに研究開発機がありそちらもスットクが有りますが今では貴重なキットになっています。 キット内容ではパネルラインリベットは凹仕上げ、コックピットは十分なほどの充実さ。キャノピーの出来と透明度は十分です。部品点数も適度に抑えてあり組み立てやすさを考慮した内容です。ただデカールは20年以上経過しており黄ばみとひび割れが考えられます。模型店では手に入りにくいキットになっています。



製作について

 申し分のないキットで何も手を加えないことにしました。ガルウイングとは大変珍しいことで又キットのサイズも1/48では大変大きいので塗装に重点を置くことにしました。キットのパーツは20年以上も経過していることもあって、切り離し時に硬く折れそうな感じで慎重に切り離しをしました。説明図通りに組み立てを行えばスムーズに出来上がります。コックピットは大変細かなパーツが多く丁寧に塗装を行いそれらしく仕上げました。やはりここではシートベルトが必要になってきます。ここで鉛の極薄シートを加工してそれらしく付け加えました。 



 胴体と翼の接合部は角度を固定するために桁材で補強すると思っていましたが、そこはうまくコクピットの床部で固定できるように工夫されていました。キャノピーの透明度は良かったのですがコクピット全体が長いので更によく見えるように、コンパウンドで磨きをかけツルツに仕上げました。



 塗装に移る前にデカールのことを考えましたが日の丸の赤色が黒ずんでいて緑色の上に貼った場合、さらに黒ずんで見えてしまうので塗装仕上げにしました。まず日の丸と翼前縁部にマスキングをして白色を吹き付け、乾燥後黄色と赤色を塗装しました。翼上面と胴体側面は緑色のリングの塗装を行いました。それらが乾燥後マスキングを行い翼、胴体下面と翼、胴体上面と塗装を行いました。次に墨入れをタミヤエナメルで行いました。その後艶を整えるために透明クリアーを吹き付けて数字・文字のデカールを貼りつけました。





ここでキャノピーは胴体につけずに別途マスキングゾルをつけて吹き付け塗装をしました。今回このキャノピーの透明度と胴体との接合が大変うまくいきました。これは経年劣化しても狂いがない証拠でメーカーさんには脱帽です。最後につや消しクリアー(70%)を吹き付けて完成です。魚雷の水中翼とスクリューはプラ板で薄く作り直しました。



全体をとおして
 久々の日本機ですがガルウイングは面白いと思いました。改めて日本の技術者の最初は”“まね”で始まりますが、最後には自分のものにしてしまう習得欲がすごいものだと思いました。 しばらくは先人たちが残した日本機に挑戦していくつもりです。




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