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 ハインケルHe70F ブリッツ (ドイツレベル1/72)

  by MERSU57




 旧マッチボックス社のキットと思い込んで買ったのですが、ICM製のキットでした。
出来は良いのですが、変に詳細なモールドやなぜか羽布張り風の主翼の造形、凝った部品分割構成などやや作り難いモノでした。値段がオリジナルより安価な事は○ですが。
マッチボックス版の指定塗装図にあるコンドル軍団所属機をやってみたいので(オリジナル版所有してます)
このレヴェル版ICMキットで作ってみました。




 胴体にはめ込むクリアー部品を先に装着後、表面側でツラ合わせ400番スティックペーパーヤスリで削り込みます。同時に一見詳細なモールドも一部を残しヤスってしまいます。
クリアー部分は細目ペーパー水研ぎ→コンパウンドで仕上げて一旦マスキング。
主翼は中央部を含め5分割された部品をスパー、脚収納部部品を組み合わせて一体化するもので、慎重な擦り合わせを行い形にしていく手間がかかるもので、ヒコーキが初めて組み立てだという方には結構難度の高いものだと思います。



 塗装に関しては調べた結果、機体毎に異なるパターンの様で、初見で一番怪しいと思ってましたマッチボックスオリジナルのインストの塗装図で塗り上げます。箱絵裏の塗装図とも一部異なっており、想像も入ってます。 旧レヴェル版マッチボックスのインスト内塗装図(HPからDL可能です)とも異なっており、何が正解か?です。但し機首は同じ塗装形式の写真など見る限りシルバー、無塗装の様に見えます。



(指定ではライトブルー)ベースに下面ライトブルー、上面ライトグレーを筆塗り。迷彩パターンを水彩色鉛筆で書き込んで、ダークグリーン、タン、ライトブラウン、ダークブラウンを筆で塗り込んでいきます。 又それぞれの色を重ね合わせ調色します。翼端、垂直尾翼にホワイトをさし主翼下面に後の連合軍のインベイションストライプ風の黒帯を塗り上げて、塗装完了です。



 デカールはマッチボックスオリジナルから流用。これが古い為表面にノリ成分が浮いており、このクリーニングを行って貼付、最後にクリアー掛けで完成です。 私の塗り方では水性塗料は乾燥後でも被膜が弱く(かなり薄い為)、指で何回か擦っただけで剥げてきます。修正は割と簡単(時間はかかりますが)ですけど。故にクリアコートは必須です。



実機はハインケル初の低翼単葉引き込み脚、極限まで絞り込んだ機体と楕円逆ガルウイング翼の構成でそのCd値は後から出たスピットファイアよりも良かった様です。
戦闘機がまだ複葉機が主流の1930年初頭では間違いなく最先端の機体で後のHe111に継がれるデザインです。





参考資料 
スペイン Af Editons 出版 Perfiles Aeronauticas シリーズ
Heinkel He70/170 BLITZ(2007年出版) ISBN 84-87314-74-0
自国で運用されていた機体でもあり、市民戦争の記録をメインに掲載しています。
カラープロファイルが多数掲載されており参考になります。


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