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フィアットBR20 チコーニャ (イタレリ1/72)
by
Nobunaga
コウノトリが運んできたのは「戦争」の赤ちゃんだった!
フィアットBR20チコーニャ(コウノトリの意)の原型機(MM274)は、1936年2月10日に 初飛行に成功した。
胴体部分はジュラルミンと布張りの混合、主脚は車輪の一部が露出する半引き込み式であるなど単葉機へ の過渡期らしい設計ではあったが、ムッソリーニのファシスト政権は最新鋭の中型爆撃機として世界航空界 へ向 けて大喧伝しており、スペイン内戦でファシスト軍に味方したイタリア支援軍に所属する当機の活躍は 宣伝を後押しするのに役だった。
第二次大戦勃発時には当機の改良型であるBR20Mが就役し始めており、この新型機はベルギーにある 基地から英国本土攻撃に参加した。
日華事変が始まり中国奥地を爆撃できる機体が必要であった日本陸軍では、 九七式重爆撃機が実戦配備されるまでの つなぎとしてこのBR20を85機輸入、イ式重爆と 名付けて使用していたが、日本陸軍航空隊の 当機に対する評価は低く、九七式重爆撃機が使用できるように なり、機体と同時に輸入した交換用の部品が不足するとすぐに使用されなくなってしまっている。
*ウエブサイト「KEYのミリタリーなページ」より引用させていただきました。
キットについて
50年近く前のキットを今の目で評するのは酷ですね。72のキットが有るだけでも良しとしましょう。機体全体のプロポーションはまあ良いとしましょう。作るにあたって直したいのは図面を見るとパネルラインが違ってますねと言うかびっしりと付いているリベットは全然違うのでヤスリ落として彫り直しです。次に胴体の窓です。キットの透明プラは両面にひけがあって使えません。それと窓の位置前から2枚目が離れ過ぎています。そこで、窓を開けて埋めて1枚ずつ厚めの透明プラで作り替えました。ほんの僅か外に出っ張らせて固定してからガリガリと削って胴体と面一にしました。180番のペーパーでやったものだから傷は完全に消えてません。しゃあないね。操縦席のキャノピーは半円の丸い形です。これも実感損なうなと逆カーブガラスになるように削り込んで、そんなことするものだからキズだらけ、濁っているのはご容赦くださいな。この辺りプラモの諸先輩方はどう処理なさったのでしょう。
手をかけた分完成した時の喜びは代え難いですね。これぞジョイフルキットです!
図面を見ながらの修正作業です。前から二つ目の窓は離れ過ぎなので新たに窓を開けました。
機首の球形ターレットはもう少し大きい方が良いですね。窓枠の塗装はもう少し細くした方がメリハリがついたようです。
機体全体にモールドされたリベットは整い過ぎて不自然なのでヤスリ落として、パネルラインをスジボリしました。主翼上面の黒丸バッテンは版を作って吹き付けです。
後部銃座ターレット後ろには機銃収納溝を付けました。アンテナ線がゆるゆるなのはご愛嬌と言うことで。すぐ直します!
23−14号機の黒丸の中のmはムッソリーニ総統のmです。
参考資料:ヴァリアント出版エアフレームエクストラ「THE Spanish Civil War」その他インターネットによる実機写真、出版物見本等
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