2020年は新型コロナウィルス(SARS-CoV2)が世界中に蔓延した年として歴史になりました。さすれば、今年年の名言は中華民国の呉外相が2月10日にツイッターに投稿した「いいか、H-6
爆撃機は新型コロナウィルス対策の役には立たない」で決まりと思います。このコメントは、直接的には2月9日と10日に中国軍がH-6 爆撃機とJ-11戦闘機を台湾海峡上空に飛行させ、10日には中間線を越境したことへのクレームですが、同時に「国防」とは、単に兵器を集めるだけではないという、奥の深い哲学的な意味も有るような気がします。
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本件で名を上げたH-6爆撃機は、ソ連のツポレフTu-16 双発爆撃機を、中国がライセンス生産した機体です。ソ連での初飛行は1952年で、ボーイングB-52
爆撃機と同年代になります。その中国版である西安安飛機工業公司製造のH-6 の初飛行は51年前の1969年、その長寿振りは驚きです。
開発当初は核爆弾搭載可能な爆撃機でしたが、爆弾庫の搭載量は9トンと大きく、航続距離も6,000kmと長大なため、巡航ミサイル
搭載機、対艦ミサイル搭載機、機雷投下機や電子線機などが開発されました。中国における生産数は180機とされ、エジプトやイラク
にも輸出されました。 ※ 本稿はWikipediaを参照しました。 |