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> リパブリックP-47D-30サンダーボルト(ハセガワ1/32)> 特集 ハセガワの航空機プラモデル>2020年5月号
リパブリックP-47D-30サンダーボルト アメリカ陸軍第12飛行隊 第79戦闘群 (ハセガワ1/32)
by
寿
アメリカのヒコーキといえばエンジンの馬力で強引に飛ぶってイメージですけどP47はまさに印象そのまんまという感じです。でっかいエンジンがどーんとあってそれに合わせてドでかい機体が設計されて武装も燃料もてんこ盛り。
そんな盛り過ぎ脂ギッシュテイストの権化とも言えるヒコーキがコイツであります。まさにメイドインUSA。他の国じゃ絶対に作らない、ってか作れない。なんせ色々と地力が違うからねぇ。
基礎技術がハイレベルなのは流石なんですけどそれ以上にアメリカをスゴイと思うのは工業製品としての割り切り方だと思うのですよ。仕様に対して一定のレベルが確保出来ていれば後は量産性優先。多少の無駄無理ムラなんぞ気にしな~い。
足りない部分は頑丈さと馬力と数で補う的な大雑把さはまさに大国の余裕。日本やドイツなんかじゃ眉をひそめそうな考え方だけどむしろ戦争遂行者としてよく分かってらっしゃるといったところ。戦争やらかすには勝たなけりゃ意味はないしその為に数の論理は必須なのであります。
そんな我が侭放題な国の魅力を余さず体現しているサンダーボルト。時折無性に作りたくなってくるのはなんでかなぁ~やっぱこの「がはは感」が琴線に触れるのかもしんない。
「コイツの前に抵抗は無意味だぜ。やられてくれてサンキューベイベ、いや当然の結果だパワーオブジャスティス!」的な?アホだよな~昔っから変わらないよアメリカ。でもそういう莫迦っぽいところが好き。
昔はそんな脳筋で厚顔不遜なところが大っキライだったんだけれどもいつの間にか「そういうのもアリかな」と思うようになっちゃった。
いやぁ~変われば変わるもんだ。月日を経て寛容と言う名の友人を得ることが出来るのなら歳を取るのも悪くはないよ。
良いところも悪いところも酸いも甘いも全部ひっくるめての個性だと思うようになったし誰だって色々なものを持っているしね。
なにより人生、好きなものは多い方が断然ぶっちぎりで面白いのであります。
製作の詳細
(写真1)いつものようにランナーに付けたまま塗れる分は塗っとく。流石にサンニイともなればモノがデカイので塗りでがあるよ。パーツ数が比較的少ないのが救いだけどそれでも作業台があっという間に手狭になっちゃう。もっと広い机が欲しくなっちゃうね(すると今度は部屋が狭くなるという当然至極の追い打ちが待ってる~)。
(写真2) 今回はパイロットも乗せませう。極楽鳥仕様じゃないけれど竹一郎氏原型の超絶フィギュアじゃ。サードパーティのフィギュアと比べても何の遜色も無し。否、むしろ価格面や入手のし易さでは突き放してる。これがキットに同梱だなんて素敵過ぎ、これを乗せずして何の為のハセガワ1/32かってくらいの逸品ですよ。機体もモールドやプロポーションは手を抜かずパーツは控えめというナイス展開。新規のハセガワサンニイは押し並べてこのパターンなんでお気に入りのシリーズです。
(写真3)まずは基本色でだだだーっと下塗り。肌はサンディブラウンだけど黄色っぽい部分はやっぱ白の下地が基本じゃね。
(写真4) 顔の皺や目元をレッドブラウンでスミ入れした後に肌色をぺたぺた。ジャケットはウッドブラウン軽くドライブラシ。
(写真5) 今回のお試し色はこの粘膜クリアー。以前からちょっと使ってみたかったんだよね。フィギュアの要所に塗るだけだからこんなに大量に要らないんだけどこの分量でしか手に入らないから仕方がない・・・・はっ!これはひょっとしてそんだけ大量に作れとの天の啓示?
(写真6) 肌色を2トーン使って明るい方向に色を立ち上げた後に目元や唇、襟元辺りに粘膜クリアーをちょびちょび塗ってツヤ消しトップコートを思いっきり吹く。うーん、吹き過ぎて白っぽくなったけどまぁいいか。後で手直し出来るし。
(写真7)小物をちまちま塗った後にマスクを付けてエナメルブラウンでスミ入れしたら出来上がり。うんまぁこんなもんじゃろ。反省点は色々あるけどこれが現段階での実力じゃあね。
(写真8) コクピットはほぼ何も考えておりません。色塗って計器板にデカール貼って組み立てただけ。パーツ数が少ないからあっという間やね。
(写真9) 下地にカーキを塗った後に黄色のジンクロをぷーと吹く。この辺りもパーツ数の少なさに助けられとるね。ありがたいこっちゃ。
(写真10) 今回からタミヤ謹製のホワイトパテからMrパテに浮気しております。低粘度って詠ってあるだけあって確かに使いやすいけど賞味期限は短そう。その分モリモリ作れって事なんでしょうかね?
(写真11) ハセガワスタンダードなモールドだけど必要充分で塗り込めばもっと見栄えしそう。ホントならプラグコードとかも自作すればもっといー感じになるんだろうけど生産性優先で今回はオミット!戦闘機は速度が命なのであります(でも完成した後に作っときゃ良かったと思ったのは内緒だ)。
(写真12) 組み上げたらこんな感じ。うーん悪くないねと自画自賛。
(写真13)胴体組んで羽根を付けたら一気に邪魔、ぢゃなくて完成が見えてくる。勢いに乗って垂直尾翼と防眩色を塗りまくりますぜ・・・・まぁ取り回しに困るのは間違いないんだけどね。
(写真14) 銀色に塗るんで当然下地はグロスの黒。となれば贔屓のウイノーブラックの登場であります。
(写真15) 一段目をぷーと吹いた状態。やっぱコイツはいいわ。この黒さが素敵だよ。隠蔽力も高いし艶のある墨汁って感じが寿的ツボにはまるのです。
(写真16)主脚はダンパーシリンダーの所だけメッキシルバーで塗ってマスキング。
(写真17) 動翼はアルミシルバー、ガンパネルはチタンシルバーで塗ってみますた。色の選定はまぁなんちゅうか気分?
(写真18) で、塗った後はマスキング。トップコートは吹いてないからテープを剥がすときに幾分剥がれちゃうかも知れないけど気にしな~い。むしろ少し剥がれるのを期待していたりなんかして。
(写真19) デカールはそのままだと艶々で浮いちゃうから台紙に付いた状態でツヤ消しを吹いときます。でもちょびっと粉吹いちゃった。少し厚く吹き過ぎたかもしんないけれどオッケーオッケー、貼ったら目立たないでしょ。まぁニス部分をトリミングしなきゃならんという十字架を背負うことになるけどね。
(写真20) GSIクレオスの8番をだーっと吹いてデカール貼って細かい部分をちまちま塗った後に脚だのペラだのを付けたら出来上がり。
(写真21) この角度だと迫力あるのう。サンニイなんで尚更じゃ。友人諸氏には「1/24?」とか言われたくらいだしね。
(写真22) フィギュアは割とがんばったので今回キャノピーは乗っけてるだけです。なんか無駄に朗らかなのがまさに「アメ公」って感じ。何だかホントに戦場広報写真でこんなシーンありそうだよ。
(写真23) 実はノーズアートのおねえちゃんを貼りたくてこの機体を作りました。でも言わなくったって分かるよね、男の子だもん。
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