航空自衛隊のF-15DJは単座型のF-15Jとともに1978年度から調達が始まった。J/DJ型は基本的に米空軍のC/D型を空自仕様にしたものである。ほとんど同じ仕様ではあるが、自己防御用の電子戦システムがリリースされなかったため、J型では国産のECM装置J/ALQ-8を核にした、国産の自己防御システムを搭載している。その後はJ-MSIPの適用が進むなどして、日本のイーグルは独自の進化を遂げるようになった。DJ型に話を戻すと、DJ型は計48機が導入されている。当初計画では調達機数が少なかったので、全機輸入の予定であったが機数が増えることになり、C-3契約の12機までが輸入で、C-6,C-7契約の8機がノックダウン生産で、以降ライセンス生産に切り替えられ、三菱重工で生産された。 |
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これまでに1機が小松沖で墜落し、大破したが残りの機体はすべて運用状態にある。J型同様後期の生産機については、一部に近代化改修が施されているが、まだ機数は少ない。
アグレッサー機を運用する飛行教導群には7機のDJ型と2機のJ型が配備されている。仮想敵機という任務柄、機体に加わる荷重が大きく、また荷重頻度も高い。このため機体はIRAN時期などにローテーションされ、短期での損耗に配慮した運用がなされている。また通常任務のDJ型とは異なり、AN/ALQ-131
ECMポッドなど仮想敵機としての電子装備を常用するため、アグレッサー仕様の機体となっている。 |