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日本陸軍97式戦闘機 (ハセガワ 1/48)

by 愛知県在住 作者 清水 栄治



キットについて
 ハセガワ社1/48スケール1985~90年頃の製品。再販を数回しましたがこのキットは当初のもので、一般の模型店では入手不可能です。リサイクル店で運よく見つけることができますが値段が高く買う気にはなりません。48シリーズの当初は凸パネル、リベット(全面リベット打ちは見事)がスタンダードでしたが、これは珍しく凹タイプの仕上がりになっています。 パーツの配列が往年のモノグラムやレベルのように外枠ライナーがありませ。これも“はやり”だったのかな?クリアーパーツの出来は良くもなく悪くもなく普通です。当然デカールは黄ばみがひどく又ひび割れが予想され使い物になりません。極力塗装で仕上げることにしました。



製作について

 説明書通りに組み立てれば問題なく仕上がります。部品点数が少なく今のキットと比べればすぐに組み立てが完了します。エンジン回りは細かく再現してあり好感が持てます。機体構造の特徴をうまく再現してあり、特にコックピットが翼の上に乗る状態になっており、手抜きなしの再現度はさすが“飛行機のハセガワ”と思わせるものでした。塗装に手間がかかるためキットをストレートに作り上げました。




 塗装はクレオスカラーのラッカー系で進めました。カラー指定が当時の発売色に限定されていて明灰白色になっています。なぜか緑かかっているのですがなぜかおかしい。日本機のイメージや箱絵からすると飴色に近いのでは?と思い白色を追加してかなり明るく調合しました。識別表示や国籍などは塗装で仕上げるため一度白色で下地塗装を行いその上に赤色を塗ってマスキングをして機体塗装に挑みました。文字の30はコピーを取り文字を切り抜きマスキングしました。



 塗装完了後タミヤカラーでパネルラインの墨入れを行いました。その後ガイアカラーの艶有クリアーで艶だし塗装を行います。最後につや消し30~40%のクレオスカラーのクリアーを吹き付けて完了です。



今回クレオスから発売されたマスキングテープを使いましたが、タミヤ製より接着粘度と伸びが良く大変重宝しました。



全体をとおして
 かなり古いキットですが当時の雰囲気が味わえた様な気がしました。当時の全面リベット打ちには感心します。金型師が優秀だったのでしょうかメーカーさんの力の入れ具合が感じられるキットでした。今回デカールを使わず殆ど塗装で仕上げましたが日本機の場合赤色の発色具合で出来が左右されます。デカールでは朱色に近い赤色ですが、赤色に少し艦底色を加えて深みを出して見ました。やはり今回作った色がイメージ通りで正解でした。 他に今回アンテナ線を人の髪の毛(ドラッグストアーで購入)を使って張りましたが細さが丁度良くこれはグッドアイデアでした。発想の転換はするものです。模型作りには面白いことがあります、だからやめられません







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