T-28の外観は垂直尾翼なんかどことなくP-51ムスタングみたいで、フィンはかなり薄く垂直尾翼と合うところは窪む感じに整形されている。よく見ると垂直尾翼へ伸びるフィンは胴体のちょっと左に寄っている。プラモ的にはこういったところが気になる。もうひとつ気になるのは、エンジン。T-28のエンジンはバッファローなどのエンジンと同系統の単列のライトサイクロンなのだが、前から見ると隙間がない。ちょうど、古いモノグラムの48アベンジャーとかが、カウリングと一体にエンジンの前部分を作ってあったように見える。
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これについては鳥飼鶴雄氏が『世界の傑作機スペシャルバージョン⑤ヴォートF4Uコルセア』(2011年、文林堂、p.113 )に書いてあり、「T-28のエンジンは、バッフルプレートでしっかりと包まれていた。九六艦戦のように気筒の間から飛行甲板や滑走路を見ることはできない」のだという。なるほど、ではプラモデルはどうなっているのだろうか。残念なことに、私はいまだかつてT-28のキットを作ったことがない。 |