Home  > AD-6 スカイレイダー(フジミ 1/70)> 特集 フジミ>2020年7月号

特集 フジミ

温故知新シリーズ第48弾

AD-6 スカイレイダー(フジミ 1/70)

  by ヒサマロ



 どうもヒサマロです。今回の温故知新シリーズは今月の第二特集フジミのキットに合わせてスカイレイダー(1/70)を取り上げさせていただきます。発売されてからもう50数年たつと思いますがフジミが飛行機のスケール
モデルに力を入れ始めたころで当時としてはきれいなモールドが評判だったという記憶があります。当初は1/70の表示でしたが数年後には国際スケールに合わせたのか1/72表示になっていました。



 それではキットを見ていきましょう。パーツ総数は61ですが、半分くらいは爆弾などのウェポン類ですので機体のパーツ自体は少なくすぐに形になります。可動部以外は凸モールドで細かいリベットが全面に打たれています。
まずはコクピットから組み立てていきます。ここは床板とシートにパイロットと計器盤の4パーツで構成されています。床板やシートはダークガルグレーで塗り、計器盤、コンソール、ヘッドレストは黒で塗っておきます。
パイロットはあまり良い出来ではありませんので私はハセガワのSH-60Bからスカウトして50年代風に塗っておきました。これらを胴体左側に接着し、エアスクープの仕切り板と尾輪を接着したら胴体を接着します。合いはまあまあですので少しできた隙間部分には溶きパテをすりこんでおきます。



 カウリングにはなぜかまったくモールドがないので目立つ部分だけスジ彫りしてあげます。エンジン部分にプロペラを差し込んで留め具をつけるのですが、このプロペラがかなり幅広でイメージダウンとなっています。 プロペラはレシプロ機の顔に当たるものですからハセガワのキットを参考に思い切り削って形を整えました。カウルフラップと少し小ぶりなブレードアンテナを胴体に接着し、水平尾翼を取り付けたら胴体部分は完成です。



 主翼は単純な上下貼り合わせになっており、機銃部分を挟み込んで接着します。これを胴体に接着すると胴体部分との接合部に隙間が生じますので溶きパテで整形しておきます。 胴体下面にエアブレーキを取り付けるのですが、少し削りこみが必要でした。これで基本形が出来上がったので塗装にかかります。



 キット指定はガルグレーとホワイトのVA-145か海兵隊のホワイトとレッド仕様(厳密に言うとこの機体はAD-6ではなくAD-4Bですが)になっていますが、今回はエアロマスターデカールを使用して1955年以前のグロスシ―ブルーの塗装にしてみました。いつものように筆塗りで2回塗りぐらいで仕上がりました。 プロペラハブと垂直尾翼上端はミスターカラー66番のデイトナグリーンを使用。この当時のプロペラブレードは先端を赤・白ではなく黄色でしたのでインシグニアイエローを塗っときます。



 デカールを貼り終えたらスカイレイダーの特徴である排気の汚れを再現します。まずは黒で軽くドライブラシをかけ、その後にライトグレーで上塗りしたら、排気管直後をダークブラウンでドライブラシし、さらにその周囲をライトタンでぼかし最後に白をちょこっとドライブラシして再現してみました。 最後に増槽や爆弾を装着し、脚柱はかなり省略されていますがそのまま使用しました。ピトー管、着艦フックを接着して完成です。



 昔のプラモデルらしく細かいことは気にせず誰にでも簡単に出来上がることとそれなりにかっこよく仕上がることは大切なポイントだなとあらためて感じました。それではまた。



  Home>AD-6 スカイレイダー(フジミ 1/70)> 特集 フジミ>2020年7月号
Vol.143  2020 July.     www.webmodelers.com /Office webmodelers all right reserved /
                    editor Hiromichi Taguchi 田口博通 /無断転載を禁ず/リンクフリー
「webモデラーズ について」 「広告のご出稿について」

プラモデル模型製作特集2


TOTAL PAGE