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特集 レッドスター

  KV-1、KV-2 (タミヤ1/35)

  by 市丸Q太郎

Web Modelersを御覧の皆さま、こんにちは。
 世は、コロナ自粛で全ての活動が停滞中ですが、皆さまの模型活動の具合は如何でしょうか。移動禁止は漸く解除されたものの不要不急の外出は危険なのでおうちでプラモ!といきませんか?
 そう言いながらも模型店に塗料を買いに行きましたら、品切れ中のカラー、溶剤があり、ちょっと心配です。これもコロナの影響らしいです。
 さて今回は「レッドスター」ということで、KV-1、ついでにKV-2を作ってみました。
 タミヤのKV-1、-2は、初版1972年ですから、間もなく半世紀となる、ベテランキットです。モーターライズを意図したせいか、腰高なイメージになっていますね。その後、溶接砲塔も発売されたりして今でもソ連戦車コレクションの中では外せないキットだと思います。確かに後発のトランペッターの方が形状が似ていますが、タミヤの入手しやすさと如何にも武骨なソ連戦車らしさは、今も十分作るべき価値があるように思います。
 つい先日、タミヤKV-1もリニューアルされましたね。以前は電池ボックスを入れるためできなかったですが、新キットはシャシーは箱組みになり細かいところもモールドできるようになりました。形状も正確になりました。そうなると、この旧キットはお役御免となり、カタログ落ちしてしまうかもしれないので、まだ作っていない方は、今こそ、作るチャンスかもしれませんよ。
 今回は、基本的な形状を直すのは大変なので細部のディーテイルアップをしながら作りました。エッチングパーツで修正もいいですが、いつも別売パーツが入手できるともかぎらないので自作できるところを修正して作りました。


(写真1) ①エンジン上部メッシュカバーを木型に真鍮メッシュを押し付けて作りました。 ②フェンダーステーが分厚いので、銅板や真鍮板から作りました。 ③リベットをプラ棒から作りました。


(写真2) ④フェンダー上にある道具箱の留め具などを真鍮線やパイプを使って再現しました。 ⑤排気管がムクなので内側を削って穴が開いているように見えるようにしました。


(写真3) ⑥KV-1、-2の砲塔上部は同じような換気用の部品がいくつかついています。型想い(お湯丸)で型を作って、ポリパテを流してコピーを作り砲塔上部に貼り付けました。


(写真4) ⑦牽引用のロープを止めるアンカーを真鍮棒で作りなおしました。完成したところは、写真9を御覧下さい。


(写真5) ソ連ものと言ったらスローガン殴り書きですね。砲塔に描かれたスローガン、どういう意味なのでしょうか。


(写真6) タミヤ旧キットはやはり腰高な印象ありますね。


(写真7) T-34 ではありませんが、「鬼戦車」という感じがするアングルです。履帯の武骨さが押しつぶされる恐怖を引き起こすのでしょうか。


(写真8) 新キットはKV-2の発売予告をしていませんが、KV-1のみということないでしょうね。心配です。
 この大きすぎる砲塔、大きくて臼が載っているように見えますが、その装甲の厚さから全然撃破できなかったようですね。でも、その重さを考えると回転装置には負担が重く故障ばかりだったのではないかと想像されます。


(写真9) 実物はこの位置から見えるためには高所作業車にでも乗らないとこのようには見えないので、もっと低い位置から撮らないとKV-2の奇怪さは分からないですね。反省です。



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