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連載 1/72飛行機を飛行姿勢で作ろう No.36

日本陸軍一式戦闘機「隼Ⅱ型」(ハセガワ1/72)

by クラキン



 「1/72飛行機を飛行姿勢で作ろう」の36回目も前回に引き続き、旧日本陸軍機です。
ハセガワの中島キ43、一式戦闘機「隼Ⅱ型」です。



【実機について】
 旧日本陸軍戦闘機の中でも、そのスマートさ、美しさで私が一番好きな機種です。
低高度中速域での運動性の良さで連合国軍からも警戒された戦闘機で、ニューギニアで隼と交戦した米軍が「格闘戦や旋回戦に入ったら一巻の終わりだ。第一に格闘戦を避けねばならない。
これに巻き込まれれば日本機は高い運動性を発揮し、君の勝ち目はほとんどない」という記録を残しているようです。
今回も私がご説明するより、こちらをご覧頂く方が遥かに良いでしょう。



【キットについて】
34回目の疾風と同様、かなり古いキットで、動翼以外は全て凸モールドですが、何度も再販されていて今でも容易に入手できます。
今回製作したのも最近再販されたものです。
パーツ数は全部で31個で、72単発機としては標準的です。
どうやら地上姿勢を前提にしたキットらしく、主脚カバーは飛行姿勢で作るには寸足らずですし、パイロットのフィギュアも付いていません。
パーツ精度は非常に良くて、特に修正しなくてもスラスラと組みあがります。
全体のシルエットも同社の48のような大きな問題もなく、いかにも隼らしいスマートさが良く再現されていると思います。
マーキングは第50戦隊の穴吹軍曹機と第59戦隊の広畑曹長機の2種類が選択できるようになっています。



【製作】
 寸足らずの主脚カバーはプラ板で継ぎ足して塞ぎました。
隼は主脚引き込み時でもタイヤがむき出しになっていますが、タイヤ格納部分が浅すぎて、そのまま飛行姿勢にするとタイヤが大きくはみ出しますので、2/3位の厚さに削ってからはめ込みました。
パイロットはジャンクパーツの中から適当なのをスカウトしました。
軽快感を出したいので、増槽タンクは付けず、タンク取付用の穴はプラ棒で埋めました。
マーキングは48キットを作った時に第50戦隊の稲妻マークにしたので、今回は第59戦隊の広畑曹長機にしました。
主翼前縁の敵味方識別の黄色を除いて、マーキングは全てデカールを使用しました。



今回も4mm径のマイクロモーターを使用して電動化しました。
この時期のハセガワ72飛行機キットの共通点として主翼の後縁をシャープに仕上げることを狙ったと思われる独特のパーツ割になっているため、翼端灯の電飾はアクロバットのような加工が必要になるので諦めました。
汎用スタンドとのジョイントはいつもの通り2ピンICソケットのコンセントと3mm径のネオジム磁石です。



機体の半分を占める銀塗装はクレオスSM01のスーパーファインシルバーを黒立上げで塗装しました。
この銀塗装を活かしたかったので、仕上げはMr.ウェザリングカラーのグランドブラウンでのウォシングと排気汚れだけで、綺麗目にしました。
クリアのオーバーコ-トもつや消しをかなり抑えてありますし、ハゲチョロもしていません。 



アンテナ線はストレッチリギングの0.6号です。
前回の鍾馗と同時並行で製作したので、2機合わせて製作期間10日、正味の製作日数は3日程度です。 






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