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川崎5式戦闘機Ⅰ型甲”飛行第111戦隊・明野“
(ハセガワ 1/48)

by 愛知県在住 作者 清水 栄治



キットについて
 ハセガワ社1/48スケール1996年製。実機と同じ飛燕と共有の胴体・翼をもつ兄弟の様なキットです。現在、一般の模型店では手に入りにくいキットですが、やはりリサイクル店では運が良ければお目にかかることがあります。キット内容はハセガワスタンダードでパネルライン、リベット等は凹仕上げで部品点数を抑えた内容になっています。
コクピットの出来は良くキャノピーの透明度は良好です。残念なのはキャノピーがワンピースであることと翼端灯が着色になっていることです。それにデカールの経年劣化による黄ばみがあることです。



製作について

 今回のキットにおいて白色の帯がたくさん表現されていますが、キット付属のデカールの黄ばみを取るために太陽光に1週間ほどあてて変化を見ようとしました。残念ながらあまり黄ばみは消えませんでした。ここで方針を決めて文字以外は塗装で再現することにしました。組み立ては説明書通りに行えば問題なく仕上がりますが胴体下面中央部のふくらみが寸足らずの様な気がしました。接合面に隙間ができてしまい、飛燕の翼に別パーツを追加で付け加えるような構造で無理があったのではないかと思いました。又翼の上反角が不足しておりここは注意書きなどポイントを押さえる必要があると思いました。脚カバーの出来が良いので全て極薄に削り落としました。 




 日の丸、識別帯など下地に白色を塗装してから赤、黄色と塗っていきます。乾燥後マスキングを行い説明書指示通りのクレオスラッカー(ラッカー)で仕上げました。翼及び胴体の塗装では下地のパネルライン沿いに焦げ茶色の筋塗装を施しその上に指定色で塗りつぶします。この時点で下地の焦げ茶色がわずかに透けて見えるようにグラデーションを加えることがコツになります。



最後にパネル毎に基本色に黄色を10%程度加えた色でグラデーションを加えていきます。これによって汚れと退色が表現できます。パネルラインはタミヤエナメルカラーでスミレを行います。塗装乾燥後マスキングを外しますが塗料のしみこみが発生してしまい超極細筆で修正をします。



キャノピーはさらにコンパウンドで磨きをかけ透明度を向上させました。塗装後デカールを貼り一度ガイアの透明艶有クリアーで艶を統一します。最後に透明つや消し(70%)を吹き付けて艶消し調整を行います。



全体をとおして
 吹き付け塗装におけるマスキングについて塗料の染み込みについて何か解決策がないかな?又コンパスで円形に型紙を切り出す場合、円形のスタートとエンドが合致せず又微妙にゆがむことなどなかなか解決策がないのが現状です。 これは運に任せるばかりですが常に挑戦する限りです。少しのミスを直したり隠したりすることに労力を払うことが満足感につながりますがこれが楽しみでもあります。 




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