(Photo) Re2000 (イタレリ 1/72)
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by コルディッツ |
博物館実機写真 |
イタレリのキットで最初に入手したのは、旧称のイタラエリ時代に1/72のフィアットG55です。キチッと組み立てられる金型技術に感激し、モノグラムには及ばないが、レベルやエアフィックスに勝るとランク付けしました。購入の契機は現在連載中の「プラモガイド71」のイタリア機篇を読み、購入意欲を刺激されて、広告を道案内に、中学生では入店禁止かもと不安を抱えて、新橋のステーションホビーに行ったのは、もう半世紀近く前です。
その頃イタリア機キットはイタラエリ専用みたいで、私は中でもRe2000がお気に入りでした。前述の「プラモガイド71」で好評価や故佐貫亦男教授のエッセイ「小雷電」も後押しです。また当時も北欧贔屓で、指定塗装のスウェーデン空軍の「J20」作りに夢中でした。
その後私のプラモ作りは冬眠しますが、記憶では今世紀に入り、イタレリが新版Re2000を出します。旧版は「Re2000 Falco」で指定塗装は3種、新版は「Re2000
GA」で指定塗装6種。購入してチェックすると、旧の金型を手入れし、ワンピースのキャノピーを三分割、フラップはダウン状態に出来て、主脚収容庫も実機に近くした改良品でした。これでタミヤのウォーバードコレクション入りを期待しましたが、その気配は無く、そのうち購入済みRe2000は積みプラに埋もれてしまいました…今回の「イタレリ」特集を機会に、積みプラ解消のためRe2000を作らせていただきましたが、又もロートルは苦戦致しました、
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塗装はスウェーデン塗装に飽きていたので、ハンガリーの第二次世界大戦参戦前にしました。ハンガリーは70機輸入し、204機をライセンス生産しています。輸入機はへーヤ(鷹)Ⅰ、エンジンと武装を国産化したライセンス機をへーヤⅡと呼んでいます。
組み立て時のシクジリは ① 照準器のパーツを飛ばして無くす ② 前部キャノピーを割り、30年位ジャンクパーツだった旧のキャノピーを流用 ③
右主脚の補助支柱を切断し、ランナーで代用 ④ デカールが透けるのを忘れ貼る等々で、あぁー情けない!
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左上が新、右下が旧のハンガリー空軍機の塗装指示。
新の上側面は地色サンドに緑と茶の三色、旧はサンドにダークグリーンの斑点。完成寸前に気付いたのですが、三角形のハンガリー空軍マークは、対ソ戦開始前の物で、新の胴体バンドと主翼下面先端の黄色塗装は疑問です。
なお現在のハンガリー空軍は、三角形マークに戻っています。
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左は「第2次大戦戦闘機」(K・マンソン著 湯浅謙三訳野沢正監修 鶴書房 昭和45年発行)より。以前は上側面は二色としていましたが、その後三色に判明と解釈します。
黄色の有無に気付くのが遅く、そのままにしました。
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右はスーパーモデル時代のRe2000、スウェーデン機。
墜落して方々が壊れています。新旧ともスウェーデン機は第10部隊の23ですが、塗装指示が異なっています。
ハンガリー機の機番は旧「V.406」、新「V.409」ですが、新版のデカールは「V.406」のまま。新版の塗装では斑点の形は2種類あり、イタリア機3例は同じ種類で、輸出機は別の種類で同一。指示に疑問有で、気楽に塗装すること
にしました。人生、短いんだし。
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新版のメリットは、主脚収容庫が実機に近く、フラップがダウン状態に作れること。しかしこれ位ではタミヤのウォーバードシリーズ入りは難しそうですね。
J20 (Re2000 serie Ⅰ) 40 2002年7月撮影
スウェーデン空軍博物館(リンショーピン)にて
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