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川崎キ61三式戦闘機 飛燕 Ⅰ型丙“(ハセガワ 1/48)

by 愛知県在住 作者 清水 栄治



キットについて
 ハセガワ社1/48スケール2005年製。日本機の中では有名な飛行機で各社がこぞってキット化しています。模型店やリサイクル店でたまに見かけますが人気があるせいか売れてしまいます。機体のリベット、スジボリは凹タイプで足回り、コクピットはハセガワスタンダードで程よく再現されています。キャノピーの出来は良く機体にピタットはまります又透明度も良好です。残念なのはワンピースであることと、デカールの経年劣化による黄ばみがあることです。



製作について

 飛燕といえば銀色に迷彩が良く似合います。したがってそれに挑戦しましたが迷彩をどのようにしようかと悩みました。エアブラシで吹き付けることを考えましたが手持ちのノズル径(0.3mm)ではぼけてしまい締りの無いものになると思い、型紙で吹き付けをすることにしました。以前1/32の隼で迷彩をしましたがあれが限界ではないかと思いました。




製作は説明書通りに進めば問題なく仕上がります。改造や追加工作は行わずに組み立てました。先回の五式戦と共通のパーツが多く細かい部品の取り付け位置があいまいな個所が数点ありました。デカールが黄ばんでいて細かい文字以外は全て塗装仕上げとしました。



塗装に移り全て、クレオスのラッカーカラーを使用しました。赤・黄色には下地に白色を吹き付け発色と隠蔽度を良くしました。機体の銀色はガイアカラー(123スターブライトジュラルミン)を使いました。これは私の定番で、くすんだ銀色ではなく鮮やかなステンレスの様な銀色でとても目立つ色会いになりキットを引き立てます。



迷彩の型紙は説明書を1/48のサイズでコピーを取りデザインナイフでコツコツと切り抜いていきました。ここで気が付きましたが翼の左右、胴体の左右のパターンが同一であること。これは実機ではありえないことです。最初から分かっていれば2枚重ねで切り抜きができて時間短縮になったと思いました。後の祭り残念でした。型紙はどこのキットでも翼と胴体の付け根や縦と横の接合部があいまいな個所が良くあります。ここはそれらしく処理をするしかありません。




基本塗装が終わった後はパネルラインにタミヤエナメルカラーで(焦げ茶色)スミ入れを行いその後細かい文字のデカールを貼ります。乾燥後ガイアの透明艶有クリア―を吹き付けます。最後にクレオスの透明つや消しクリアー(約70%)を吹き付けて完了です。今回はキャノピーを機体に取り付けて吹き付けを行いましたが、これはキャノピーの出来が良く又隙間ができないことで行いましたが、わずかな隙間から塗料が漏れて曇り状態になることが依然あって再来を恐れてのことです。



全体をとおして
 やはり型紙で切り抜いた迷彩はメリハリがあっていいものです。当然機体に型紙を貼り付けますが長年の経験で型紙の裏側に両面テープを3mm角程度に切ったものを転々と貼っていきます。吹き付けを行ったときに塗料が吹き込みを起こし、ぼける個所とぼけない箇所が現れ現実味をなくさないようにとの処置ですが、実際これが一番の命取りになります。何事も根気が一番です。最後の出来栄えが何よりのご褒美になります。





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