第一次世界大戦に敗北したドイツは、ベルサイユ条約により、厳しい軍備制限を課せられました。陸軍は総兵力10万人まで、戦車の保有は禁止。空軍戦力の保有は全面禁止。海軍兵力は16,500人までで、英国を苦しめた潜水艦の保有は禁止です。しかしドイツは連合国の監視の目をくぐり抜け、スウェーデンやスイスで火器や戦車、軍用機を開発し、ソ連と共同でテストする等、再軍備を始めます。海軍もネーデルランドにダミー会社IvS社を立ち上げ、潜水艦建造技術の維持と研究開発に取り組みます。1930年10月、IvS社は新型潜水艦建造をのトゥルクにあるCricton-Vulcan
ドッグに発注します。
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翌年3月に起工、1933年5月に進水し、1936年1月にフィンランド海軍潜水艦となり、CV-707 Vesikko と名付けられます。Vesikko(ヴェシッコ)はフィンランド語でヨーロピアンミンクの意味です。Vesikkoを原型にドイツ海軍のUボートⅡ型が開発され、1935年のドイツ再軍備以降、4形式、50隻が建造されています。さらにⅡ型を発展させた航洋型のⅦ型も建造され、秘密計画のドイツ再軍備は成功しました。
※ 本稿は潜水艦の説明表示とWikipediaを参照しました。
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