Home > (Photo) Finnish submarine Vesikko <特集 NAVY & MARINES<2020年9月号

特集 NAVY & MARINES 

(Photo) Finnish submarine Vesikko

by  コルディッツ
博物館実機写真

 第一次世界大戦に敗北したドイツは、ベルサイユ条約により、厳しい軍備制限を課せられました。陸軍は総兵力10万人まで、戦車の保有は禁止。空軍戦力の保有は全面禁止。海軍兵力は16,500人までで、英国を苦しめた潜水艦の保有は禁止です。しかしドイツは連合国の監視の目をくぐり抜け、スウェーデンやスイスで火器や戦車、軍用機を開発し、ソ連と共同でテストする等、再軍備を始めます。海軍もネーデルランドにダミー会社IvS社を立ち上げ、潜水艦建造技術の維持と研究開発に取り組みます。1930年10月、IvS社は新型潜水艦建造をのトゥルクにあるCricton-Vulcan ドッグに発注します。 
翌年3月に起工、1933年5月に進水し、1936年1月にフィンランド海軍潜水艦となり、CV-707 Vesikko と名付けられます。Vesikko(ヴェシッコ)はフィンランド語でヨーロピアンミンクの意味です。Vesikkoを原型にドイツ海軍のUボートⅡ型が開発され、1935年のドイツ再軍備以降、4形式、50隻が建造されています。さらにⅡ型を発展させた航洋型のⅦ型も建造され、秘密計画のドイツ再軍備は成功しました。
※ 本稿は潜水艦の説明表示とWikipediaを参照しました。

 Submarine Vesikko
 スオメンリンナ島(ヘルシンキ)にて     2018年9月撮影  




  Vesikko は沿岸用の小型潜水艦で重量は水中で254トン、
水上で303トン。速度は水上で13ノット、水中で8ノット、

乗員22名で運用していました。  



  魚雷室。53.3cm魚雷発射管×3基です。 



   Vesikkoが第二次世界大戦で上げた唯一の戦果は、
ソ連商船Vyborg を撃沈で、1941年7月3日でした。





    潜望鏡と発令所



   機械室。ここを抜けて艦尾出口に至ります。



   ディーゼルエンジン2基を装備





   艦尾出口とスクリュー





   20mmマドセン対空機関砲1門と12.7mm機関銃を装備。




Home >Photo) Finnish submarine Vesikko <特集 NAVY & MARINES<2020年9月号
Vol.145 2020 September.   www.webmodelers.com /Office webmodelers all right reserved /  
         editor Hiromichi Taguchi 田口博通 /無断転載を禁ず  リンクフリー
「webモデラーズ について」 「広告のご出稿について」

プラモデル模型製作特集1

TOTAL PAGE