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特集 NAVY & MARINES

Douglas F3D-2Q Skyknight
アメリカ海兵隊F3D-2Q(EF-10B)
スカイナイト電子戦機(チェコモデル 1/48)

  by nananiya72

アメリカ海軍初の艦上全天候戦闘機から改修された電子戦機EF-10Bです。
三軍統一の呼称変更により、F3D-2QからEF-10Bスカイナイトとなっています。



最初は空母運用を企図していたのですが、性能が平凡で満足できなかった
のか、艦上戦闘機だったはずが、朝鮮戦争では海軍の事情で海兵隊に移管され、
陸上から、B-29等爆撃機の夜間護衛任務に投入され、MIG-15の撃墜の
記録があるくらいが、唯一特筆される戦果でしょうか。





  Youtubeでは空母甲板上での発着艦の様子が見られますが、発着艦とも安定
しており飛行特性は良い飛行機だったのではないでしょうか。
もっともこんなオーソドックスなデザインですから、当然と言えば当然なのかもしれません。





同じダグラスのせいか、レシプロ艦上攻撃機のスカイレーダーに雰囲気はよく似ている
ように思いますが、各翼のカタチはそっくりですし、機体サイズもそんなものか??
お暇な方は調べて見てください。

キットは簡易インジェクションのプラパーツとレジンの小物で構成されていますが
例によってレジンの小パーツはほとんど使い物になりません。
デカールは発色もよく、ニス部も薄いので、クリアを塗布すると余白は全く見えなくなる
という、上質なものでした。
簡易キットは例によって、合い口は悪く、ガリガリ削らないとカタチになりませんでしたし、
車輪、脚柱、着艦フック等の小物のプラパーツは、まともなカタチに削りださなければ
なりませんでした。
あちらもこちらも簡易キットあるあるなのはいいとして、エンジンポット部分がまるまる
別パーツでインテーク部分の擦り合わせと整形、左右のエンジンポッドと胴体下面
同士の接着にかなり苦労します。





朝鮮戦争では戦闘機でしたが、ベトナム戦争では、機体容量が大きいことに
目を付けられ、電子戦機として改修され運用されています。  
今回はこのガルグレーのEF-10Bとして作製しておりますが、外観の変更点の
情報がありませんので、ソードの1/72の完成品作例を参考にしました。 
当時の写真を見ますとキットの燃タンよりも大きなものを装備していましたので、
そのようにスカイホークの燃タンを適用しました。
電子戦機と言われていますが、のちのプラウラーなどとは違い、機外搭載物が
まったくありませんので、それほど強力な電子戦機とはなっていなかったのでは
ないでしょうか。





機数も少なく、稼働率も良くなく、これといった武勇伝はありませんが、退役後にも
機体容量の大きさが幸いしたのか、レイセオン社でスパローミサイルの開発の
フライングベッドとして使われました。




写真などで、スカイナイトは知っており、カッコのいい飛行機とは思っていません
でした。     箱絵のカッコよさに惑わされたように、購入ましたが、
仮組での合わなさとパーツ割のひどさに製作意欲はダダ下がりでした。



今回“新型コロナ肺炎”蔓延のあおりで、展示会ができなくなり、課題もないので、
落穂ひろいのつもりで、着手しました。
あまりカッコのよくない機体をこれほど苦労して作るのは、どうなんだろうか? 
と思っておりましたが、こうして出来上がってみると
意外にカッコいい飛行機だった。 


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