Home >(Photo) Martin B-26 Marauder<博物館実機写真<2020年10月号

 

(Photo) Martin B-26 Marauder

by  コルディッツ
博物館実機写真

 マーチンB-26は、アメリカ陸軍航空隊が1939年初頭に出した高速中型爆撃機の仕様に応じたものでした。その年9月に第二次世界大戦が勃発したので、米軍は試作機なしで1,100機の量産命令を出します。1940年11月25日の初飛行の成績は上々で、翌1941年2月から部隊配備が始まります。2,000hpのP&W R-2800-43 ダブルワスプ・エンジンを装備、空気抵抗の低い魚雷型胴体と相まって、500km/h以上の高速を出しましたが、着陸速度も210km/hと高く、着陸時の事故が多発し、パイロット達から「ウィドーメイカー」と呼ばれて嫌われました。大戦中にB-26使用中止の審議が4回開催されましたが、その都度、戦時中なので生産中止は出来ないという結論で、1945年3月まで生産は継続します。 総計で5,000機越えるB-26が量産されましたが、1948年に制式外になり、ダグラス社製A-26攻撃機が跡目を襲名しました。   

 B-26の現存機は、RAFも相当使ったろうに、英国にはないようで残念です。2008年2月にパリ近郊のル・ブルジェ航空博物館で自由フランス空軍塗装のB-26Bを撮影したので、ご紹介させて頂きます。現在この展示機は米軍塗装にインベンション・ストライプを巻いて、ノルマンディの古戦場「ユタビーチ博物館」に貸し出し中です。
※ 本稿はトミー/エアフィックスの解説を参照しました。

   Martin B-26B Marauder   41-31576 2008年2月撮影
 ル・ブルジェ航空宇宙博物館(パリ郊外)にて
  

 自由フランス空軍を示すロレーヌ十字。

爆撃手席に12.7mm機関銃1挺を装備。



 エンジンはプラット&ホイットニー R2800-43 ダブルワスプ。


  前脚収容庫


 右主翼の着陸灯




 後部銃座と上部銃塔


  後部の側面銃座


 12.7mm固定機関銃が片側2挺ずつ設置されています。




  爆弾収容庫を下部から撮影。トミー/エアフィックスの
B-26の組立説明図は機体内部色を指定していますが、
この機体はアルミニウムでした。


  機首の12.7mm機関銃の弾薬箱の設置方法は意外でした。

 Martin B-26G Marauder 42-95857 / EW-K
アメリカ空軍博物館(デイトン)にて     2004年12月撮影
 B-26 vs 日本軍は、ミッドウェー海戦時のB-26による
雷撃が有名かと。海戦時、Susie Q機が赤城艦橋に自爆
攻撃を図り失敗しましたが、もし成功していたらと妄想
したことがあります。妄想では南雲司令部が壊滅、山口
多聞に指揮権が移り、日本海軍の大勝利…




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