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特集 絶版キット 

(Photo)絶版キット PZL.P11c (Revell 1/72)

by  コルディッツ
博物館実機写真

 小学生の頃からレベル・ファイターシリーズに嵌まり、初めは戦争映画で見慣れた米英機を中心に集め、その後長くドイツ機に夢中でしたが、いよいよタカラ・レベル製品が絶版になる頃に、やっとイタリア機とポーランド機に目覚めました。既にプラモデル製作の時間を取れずにいましたが、マッキMC.200やPZL P11cはもう二度とキット化されないだろうという読みで、商品を見たら即購入したのが、「積みプラ」の主な原因です。
そこで今回は「積みプラ」の原因たるPZL.P11cを成仏させる事にしました。MC.200はドイツレベルが再版しましたが、PZLは無く、「絶版」と判断しても差し支えないかと。エレールから新金型で販売されましたが、レベルが勝っている部分も多く、代替品とはなり得ませんでした。かくて絶版キットに着手です。
※ 本稿は「ポーランド空軍博物館ガイドブック」英語版を参照しました。



 タカラの組立説明図に1977年印刷とあり、40年前のキットですが、組み合わせが良いのが嬉しかったです。小学生時代時代に苦手意識を持ちましたが、それは主脚の接着が上手く出来なかったせいかと。(今回も上手く出来ませんでしたが)
 タカラのデカールをそのまま使用しましたが、支障なく使え驚きでした。垂直尾翼のポーランド国旗の上下を間違えましたが、これは組立説明図通りなのですが…


 実機の垂直尾翼。なお水平尾翼前縁に防氷ブーツは設置していないようなので、指定のつや消し黒は塗装しませんでした。
また模型の左側水平尾翼支柱は寸不足で焦りました。
 ポーランド空軍博物館(クラコウ)にて 2011年5月撮影


 展示機(8-63)は第2連隊第122中隊所属で、ドイツ侵攻時はクラコウに配属されていました。敗北後ドイツ空軍に捕獲され、ベルリンで展示されていましたが、英空軍の空爆が激しくなり、ポーランドに疎開したところ、東から来たポーランド軍に解放され、元の鞘に収まりました。現在もエンジンは稼働可能との事です。


 模型と実機が瓜二つでなくとも良いと思いますが、P11cではガル翼支柱は胴体取り付け部に向けて、支柱は角度を変えて胴体側のバックルに差し込まれるように見えるのが、レベルもエレールもスルーに不満でした。ミラージュのP11cは未見です
が、母国製なので完璧だろうと思います。今の積みプラを解消してミラージュ製を作ればいいさという気分で、今回は支柱の根元にプラ板を貼るだけにしましたが…徒労だったようです。 


 タカラ・レベルの指定塗装は3種、オーソドックスに第1連隊第111中隊「コシューシコ」の8-121を選択しました。グンゼ・レベルでは上面オリーブドラブ、下面ライトブルー、タカラ・レベルはダークグリーンにライトブルーです。記憶、特に色の記憶はアテになりませんが、私の記憶はカーキドラブとスカイグレイが近く、そうしました。館内照明ではありますが。
 なお「コシューシコ」の部隊称号は亡命ポーランド人戦闘機中隊に引き継がれ、この「第303戦闘機中隊」はバトル・オブ・ブリテンに参加した全66戦闘機中隊中、最大の撃墜数を記録しています。






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