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ホットスパー Mk.Ⅱ (PLASTYK 1/72)
by
加藤 寛之
「これなら短時間で完成するだろう」の第2弾。
96式艦戦は期待とちがった。そこで考えた。「ホットスパーならエンジンがない・脚庫もない・排気口も吸気口もない。色はライサンダーで塗ったままなので目の前にある。これにしよう」と本当に思った。
結果は、キット選択が間違っていた。
どんな感じだったか。
まず、胴体。
機内に何もないのに、ドアは別パーツ。閉めるのみだが、胴体の開口部よりもドアがずっと小さい。空中に接着することになる。それは無理なので、丸窓を避けるようにプラ板の小片で裏から支える。胴体面に合わせるのがちょっと大変。隙間にはパテを詰めて溶剤で拭き取り、なんとかした。次は胴体に開いた丸窓に透明パーツを入れるのだが、裏から挿すと表に飛び出す。つまり長すぎ。しかも穴は大きすぎ。そのうえ透明パーツは表面に出るところ凹だから、胴体表面と違和感タップリ。とりあえず何とか固定し、その後にクリアー塗料を隙間と表面にタップリと置いてごまかす。コックピットは床板と椅子2こだけだから、胴体接着時には床板だけを挟めばよい。椅子はあとから置けばよい。
主翼はエルロンが別パーツ。フロッグ製品によくみられる分割であるが、ガタガタ&肉厚で、良いところはない。主翼にエルロンをつけてから、後縁をまっすぐに整形する。水平尾翼もエレベーターが、垂直尾翼もラダーが別パーツだが、これはまあOK。
主翼は胴体側に翼断面形の窪みがある構造。多少の隙間はあるが、パテを詰めて溶剤で拭き取れば済む程度。
主脚はT字型の棒にタイヤを差し込むのだが、一つの脚柱のTの字が、左右でずれている。これはタイヤの下を切りそろえて気づきにくいようにした。
風防は、胴体とそれなりに合う。隙間には水性ボンドを流してごまかす。きれいに整形しようなんて、考えない。
塗装。
小さな丸窓の周りは、窓パーツを接着する前に軽く塗っておけばよかった。仕方がないので、窓周りは細筆で塗った。緑も茶も、机の上にあったライサンダーと同じ色、タイヤも下面もただの黒。風防は金型の傷がギラギラしていたので、そこも黒く塗った。
ところで風防の背部は、透明でよかったのか?塗装図側面は機体色、箱絵と塗装平面図は透明だった。調べるのも面倒なので、箱絵に合わせた。
デカールはまあまあ。使えた。細かいことは気にしない。
最後に、光沢のスプレーをプ~~~~~とかけて完了にした。なぜ光沢かというと、風防パーツにもかけてしまい、透明度を上げることが目的。マスキングをしなくていいので、手軽だ。実機の下面の黒はつや消しかもしれないが、気にしないで光沢をのせてしまう。
出来た。
作ってみたものの、魅力的なヒコウキとは思えなかった。フロッグがキット化したのは、相当に大胆な企画だったようにさえ思う。
次は、最近のキットにしよう。緑と茶が使えるのがいいな…。
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