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(Photo) Henschel Hs293A

by  コルディッツ
博物館実機写真

 ヘンシェルHs293はドイツで開発された史上初の空対艦ミサイル
で、実戦で連合軍艦艇に損害を与えた実績を持ち、イタリア戦艦
ローマを撃沈したとする説もあります。SC500航空爆弾に電波誘導
装置とロケットエンジン、主翼と尾翼を取り付けた誘導兵器で、
重量は約1トン。He177やDo217に吊り下げられて目標に接近し、
母機が目標を視認すると切り離され、直後にロケットエンジンを
点火して時速600kmまで加速し、目標に急接近します。Hs293は
飛行中は後部からフレアを出す仕組みで、母機のオペレーターは
目標とフレアを視認しながらジョイスティックを操作し、電波で
Hs293の舵面をコントロールして誘導します。遠隔操作とは言え、
目標到達までを視認する母機も、危険な状態にありました。
 開発は1940年に始まり、実戦デビューは1943年半ばで、主に
地中海戦域で使用されました。
※ 本稿は博物館の標示とWikipediaを参照しました。

   Hs293A
 ドイツ博物館(ミュンヘン)にて      2008年12月撮影



 ロケットエンジンは胴体下部に設置。エンジンの燃焼時間は
10秒間で、その後は滑空して目標に接近します。 2014年8月撮影
 ドイツ空軍博物館(ガトウ、ベルリン郊外)にて   


   ドイツ技術博物館(ベルリン)にて     2014年8月撮影




  ドイツ軍事技術学習館(コブレンツ)にて  2015年7月撮影 




 チェコ空軍博物館(ケベリ、プラハ近郊)にて 2008年8月撮影  


   オレンジ色と黒の胴体はテスト機なのでしょうか?
 ヴァルター機関の HWK109-507 ロケットエンジンと推進剤タンク。



  ノルウェー軍事博物館(オスロ)にて    2012年8月撮影
 先端に突き出ているのは信管でしょうか?
 その後方のリングがKopfring(head ring)ではないかと



  王室空軍博物館(コスフォード)にて    2016年4月撮影 




   主翼構造が分かるようになっています。




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