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特集 グラマン

温故知新シリーズ 第53弾

F9F-8 クーガー(レベル 1/52)

  by ヒサマロ



 どうもヒサマロです。今回の温故知新シリーズはレベルのF9F-8クーガーを再度取り上げさせていただきました。というのも前回(2017年6月号)は1960年代に再発された物を使用しましたが今回私が製作したのは1985年に再発された物で金型が再度改修されておりスプリッターベーンや空中受油プローブ、内翼パイロンとサイドワインダー等が付属して後期型が選択できるようになったものです。デカールもチャイナレイクテストセンターのものと海兵隊VMA-311が付属しております。そんな訳で今月のグラマン特集に合わせて作ってみました。



 それでは製作していきます。まずはコクピットからですが、ここは以前と変わらずシートとパイロットが一体になっているものだけですので丁寧に塗装して後は胴体内は黒く塗っておしまいにします。インティーク部分は改修されており仕切り板が付いており筒抜けになるのを防いでいます。仕切り板とインティーク内部を白く塗ってインティークベーンを接着します。排気口も内部にそれらしく彫刻がされていました。機首に前脚と錘を入れたら左右の胴体を接着します。なるべく隙間や段差が下面側に出るよう調整します。



 主翼は上下接着の外翼がつくだけです。ここで前回の製作時には気がつかなかったのですが今回は塗装をガルグレーとホワイトにするつもでしたので当然動翼部は白く塗ることになるわけなんです。キットにはエルロンがモールドされているのですが実機写真をよく見ると塗り分けラインが全然違っているではありませんか。実機はエルロンではなくフラッペロン(?)になっているようです。前回はグロスシ―ブルーで塗装したのでその辺は全く気がつかなったのです。それでエルロン部分のモールドは瞬間接着剤で埋めて図面と実機写真を参考に新しくフラッペロンをスジ彫りいたしました。胴体と一体の内翼に外翼を接着しますが隙間が開くので溶きパテで処理をしました。



 水平尾翼は全体に厚ぼったくなっているので後縁だけ思い切りヤスリがけしました。機首の機銃部分はちょこっと凹んでいるだけでまるで実感がないのでピンバイスで穴あけして金属パイプを埋め込みました。



 キャノピーはけっこう隙間が出来るので接着後木工用ボンドを隙間に塗りこんで乾燥後にはみ出た部分を水を含ませた麺棒でふき取ります。脚関係を塗装して接着しておきます。前脚右側扉にブレードアンテナがあるのですが省略されているのでプラ板で自作しました。機首先端は空中受油プローブがつくものとつかないものと選択できるようになっています。



 さてここで問題が発生しました。機首に仕込んだ錘が足りなかったようで三点姿勢にならないこと判明。相変わらず詰めが甘いなと・・・。そこで実機には排気口の下に着艦フックがついているのですがキットにはありませんでしたのでジャンクボックスからそれらしいものを持ってきてこれを下げた状態で接着してなんとか見られるように致しました。



 ここで塗装に入ります。いつものようにミスターカラーを筆塗りしていきます。白は69番グランプリホワイト、上面は315番ライトガルグレーとしました。今回は黄色と青のシェブロンがおしゃれなVA-36 ロードランナーズをファーボールデカールから選択しました。デカール貼りつけ乾燥後に軽くスミ入れをしました。ミサイルとランチャーを接着して最後につやを統一するために全体にセミグロスのトップコートを吹きつけて完成です。



 もとは1954年にレベル最初の飛行機キットの一つとして販売された物ですので67年も前のものなんですね。こういうビンテージキットは細かいことは気にせずにサクッと完成させてあげるのが何よりの供養ではないでしょうか。ではまた。




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Vol.153  2021 May.     www.webmodelers.com /Office webmodelers all right reserved /
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