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  【私の失敗作 その2】
シーフューリー (PMモデル 1/72)

  by 加藤 寛之

 数多く作れば、「失敗作」も生まれる。私的には許容範囲なのだが、世間一般では大失敗になる例の【その2】が、このシーフューリーだ。これは、見ただけで雰囲気が怪しい。



  作る理由は特にない。何となく開封した。
簡単なパーツ割なので、何の問題もなく組める。それでも、主翼の後縁は内側から削って薄くし、何となくダルい曲面で後縁につながる上面も軽く削って見栄えをよきした。ほかにも気になるところはあるが、まあイイや、の軽い整形程度で済ませた。このキットは数回組んでいるが、今回は一番いいカッコウにできたようだ。もちろん、翼断面形といった大きな課題は不問だ。



  かなりマズイ塗装になった失敗の経緯を書く。
塗装とデカールは、2種から選択できる。白黒ストライプを描かなくて済む簡単な方を選んだ。基本塗装は同じだろう、と思って塗装図をみて困った。塗装図2種は左右に分かれて描いてあるのだが、選んだ塗装に、モノクロ塗装図のアミカケに該当する色指定がないのだ。しかも、塗装図にある黒のベタに色指定がない一方で、白地のところは黒だとある。解釈に悩みに悩んで、上面がライトシーグレー、下面側面は不明、白の黒塗りはやめて黒のベタのところが黒、と決めた。
「上面がライトシーグレーとは面白い色指定だな・・・、でも面白いから塗ってみよう!」となった。
いつものように上面をそれらしい色に塗る・・・が、どうみても怪しい、本当に怪しい。でも、塗る。下面側面の色は不明なので、上面よりも明るければイイ、として、これまたテキトウな色を塗る。ン~~ん、ますますヘンになった。黒は黒を塗る。最初から最後まで、不思議な気持ちで塗った。
塗り終わったら、デカールを貼る。乾いたら、クリアの缶スプレーをプ~~として、デカールが剥がれるのを防止する。・・・完成・・・だ。



  ヘンだ、どう見ても色がヘンだ。
あらためて塗装図を見る・・・“アッ、塗装図2種は左右に分かれて描いてあるけれども、使用色は左右共通で見るんだ!”と分かった。それならば、上面がダークシーグレー、側面下面がライトシーグレーになる。マトモだ。ああ、全然、違っちゃったじゃないかぁ~。

ところが、だ。一週間経過したら、素直に見ていられる。まあ、イイアや、なのだ。完成したのだから、それでいいじゃないか。未完成じゃないぞ、完成したのだから充分にいい。問題ナシ、そうしよう。
でも、次に作るときは上面をダークシーグレーに、とは思うが。


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