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特集 絶版キットを おしげもなく作り倒す

 Tupolev SB-2 Katyuska (NOVO 1/72)

by  コルディッツ

 「絶版キットを作り倒す」のコピーを見、すぐ作る気になったのはノボ1/72のSB-2(この名称は誤りですが)です。40年位前の高校生か大学生時代に、池袋パルコのポストホビーで450円で購入しました。開発したのはフロッグ社ですが、倒産して金型がソ連に流れてノボのブランドでリリースされたキットです。そのノボも今はなく、その後も金型は転々として製品化されていますが、2社の倒産企業に関わった歴史から、絶版認定しても良いかと。
 当時の私はスペイン内戦に関心を寄せ、プラモデルガイド誌で酷評されていようとも、又中学2年の時に一度挑戦して返り討ちされていようとも、キットを買わずにはいられませんでした。
 しかし少しイジるだけで積みプラにしたばかりか、お安いからと3箱も購入し、今回の特集を迎えたものです。



 少しイジった時、RLM02で操縦席風防枠を塗装した筆が滑り、透明部分にはみ出したので、慌ててシンナーで拭いてクリアーバーツを白濁させて放置していた物です。そこで今回はサンドペーパーで削って削って、コンパウンドで磨いて磨いて、何とか透けて見えるようにしてから、本格的な組立に入りました。  



 フロッグ+ノボなので、老眼にはランナーとパーツの判別が難しかったです。バリも豊富でパーツに融合した物も多くて参りました。またほぼ全てのパーツの羽目具合が悪い上、パーツ構成は不自然で、別部品の動翼を引っ掛けるフックはボキボキ折れ、ヤスリ、パテ、サンドペーパー、コンパウンドを大量濫用して、何とか形にするのが精一杯でした。タミヤやハセガワのキットを容易に入手できる国に住むのは、なんと幸運なことか!
 現存機はロシアに3,4機の展示があるだけで、私は未見です。
ただ今後、ロシアだけでなく、チェコやスペインや中国で発見の可能性はあるのでないかと期待しています。



 排気管の取り付け場所と取り付け方法が分かりませんでした。
 ノボの指定塗装はソ連、ライセンス生産のチェコスロバキア、供与したスペイン共和国ですが、デカールはチェコスロバキアの物しか入っていませんでした。スペイン共和国空軍(人民戦線)の塗装を選びましたが、指定を参考にしたデタラメです。三色旗の紫色は、もっと赤くすべきでした。フロッグ版はドイツ空軍も指定入りしていた記憶があり、さらにフランコ政府、中華民国、フィンランドも運用したので、またノボキットで挑戦したいと思いました。
 なお実機の正式名称はツポレフSB(高速爆撃機)で、2は双発の意味、愛称はカチューシャ! 1934年10月初飛行で同期はSM.79、Ju86、Do17になるので、高性能の機体だったと思います。




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Vol.157  2021 September.     www.webmodelers.com /Office webmodelers all right reserved /
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